こんにちは、KENです。
今週はちょっと面白い企画をご用意!
読者さまから(いい意味での)無茶振りリクエストがあり、少し前から革ジャンを使った“とある検証”を行っておりました!
その検証とは…
1ヶ月間革ジャンを雨風日光に晒し続けるというもの!
その名の通り、この1ヶ月間 一着の革ジャンを朝から晩まで屋根のないベランダにひたすら放置し続けてみました!
そして…
遂に完成したのが、天然エイジング加工のレザージャケット(勝手に命名)!!
ということで今週は、『革ジャンを1ヶ月間外に放置したらどうなったのか?』の検証結果をご紹介していきたいと思います!
雨や風をバンバン受け、日光をガンガンに浴びると革ジャンはどのように変化するのか!?
天然エイジング加工の革ジャンの風合いとは!?
ぜひ最後までチェックしてみてください!
検証内容
まずは今回どのような検証を行ったのか、具体的にご説明します。
検証に用意した革ジャンがこちら。
・カーフスキン
・クロム鞣し
・染料染め(芯通し)
こちらの革ジャンはというと、革ジャンプロデュース企画で作成した際ボツになった1stサンプル。
せっかくなので自分で何か手を加え、特別な一着にしたいと思い選びました。
検証の内容はというと、3/10~4/15までの37日間、雨よけもないベランダで朝から晩までひたすら放置し続けるというもの。
激しい雨や風、そして太陽の光を容赦なく浴び続けてきました。
あと直近では黄砂もすごかったですよね。
期間中、僕の住んでいる地域で雨が降った日数は11回。
この期間は割と結構雨も多かったのと、土砂降りの日も2日ほどあったと記憶しています。
従来 革というのは雨に強い素材ではないので、革ジャンを意図的に土砂降りの雨に何時間も晒すことはしません。
また、もし濡れてしまった場合でもすぐに水分を拭き取り、陰干しを行いゆっくりと時間をかけて乾かすというのがセオリー。
しかし今回の検証中は、強い日差しをガンガンに浴びて乾燥されるという非常にスパルタな環境下で過ごしてきました。
1ヶ月間外に放置されてら革ジャンはどうなる?
それでは早速今回の検証結果を見ていきたいと思います。
1ヶ月以上雨風に晒された革ジャンがこちら。
一見はそこまで大きく変化はしていないように見受けられますが…
具体的にどのように変化しているのでしょうか。
ディテールや着用感を紹介していきます。
型崩れ
まずは型崩れについて。
ずっとハンガーで吊るされた状態だったので、大きな型崩れなどは起きていないようです。
ただ、ずぶ濡れの状態で長時間吊されていたからか、重みでシワが伸びきっている状態になっています。
てっきりウォッシュ加工の革ジャンみたいに、もっと“うねり”がでるかなと思っていたのですが…
意外とそうでもなかったですね。
全体的な形に関しては、そこまで大きな変化はありませんでした。
革の風合い
続いては“革の風合いの変化”を見ていきます。
予想通り一番大きく変化したポイントはやはり革。
革の質感としては、油分が抜けてかなり硬化している状態でした。
(シワが伸びきった状態で硬化しているアーム)
一番の異変は、部分的に革が白っぽくなったという点。
おそらく革の中に入っている油分が分離して浮き出てきたのかなと考えられます。
(詳しくご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください!)
匂い
続いて革ジャンの“匂いの変化”について。
僕の経験上、物によっては雨に濡れると薬品の匂いだったり、革の匂いがキツくなったりする革ジャンも過去にありました。
ただ今回の革ジャンに関しては、特に匂いに変化はありませんでした。
若干ではありますが、革の匂いが強くなったような気がするのですが……逆に僕は好きですね(笑)
金具部分
続いては革ジャンの“金具部分の変化”についてです。
ファスナーパーツに関しては大きな変化はなかったのですが、裾部分のアジャスターベルト金具にはサビのようなものが見られました。
湿った布で軽く拭いてみたのですがとれず。
金属用の研磨剤なんかで磨くと取れると思うのですが、これはこれで味があって面白いのでこのままで着用してみようかなと思います。
天然エイジング加工の革ジャンを着用してみた
最後にこの革ジャンを着用したらどんな雰囲気になるのかお見せせしたいと思います。
革が白くなった部分は固く絞った雑巾で拭いたら落ちたので、さすがにこれは拭き取ってから着用します。
そして…
着用するとこんな感じです。
どうでしょうか。
特にサイズが変わったという感じもしません。
加工前と比べるとこんな感じです。
(加工前)
(加工後)
うーん…やはりサイズ感やシルエットなども大きく変化はしていないようですね。
そして硬化していた革も、数時間着用していたら柔軟性が戻りました。
ただ革はかなり乾燥しているようなので、オイルは入れてあげた方が良さそうですね。
まとめ
というわけで今週は、『革ジャンを1ヶ月間外に放置したらどうなるのか?』という検証を実施してみました!
検証結果は…
「油分がとんで革の風合いは変わるが、それ以外はそこまで変化なし」という結果でした。
正直 今回の検証では、期待していたほど面白い変化が見られませんでした。
と同時に、「革ジャンは雨に弱い」と言われていますが、これだけ雨に晒され太陽の光をガンガンに浴びても革ジャンがダメになることはない!ということが分かりました。
今回はクロム鞣しの染料染めの革ジャンを使って検証しましたので、もちろん革ジャンの革の種類や加工、鞣しによっても変化具合は大きく異なってくるとは思います。
天然エイジング加工の革ジャン。
気になる方がいらしゃいましたら、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
(※もちろん自己責任でお願いします!)
また今回の記事のように、当ブログでは読者さまからのリクエストも随時受け付けております!
「オトコフクDXにこんなことをやってほしい」、「こんな検証をしてほしい」などありましたらお気軽にコメント・メッセージをください!
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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コメント
革の匂い増すのか!
ロックンロールさま
コメントありがとうございます!
今回の検証した革ジャンはクロム鞣しのものだったのですが、薬品の臭いが落ちたからか、革の匂いが強くなった気がしました!