こんにちは、KENです。
今月から新企画をスタートしたいと思います。
その名も「革ジャンブランド辞典」!
今までオトコフクDXでは、数々のレザージャケットを販売しているブランドを紹介してきました。
しかし!
当たり前なのですが、今までピックアップしてきた革ジャンは僕の所有している革ジャンのブランドや興味のあるブランドが中心でした。
そこでこの「革ジャンのブランド辞典」では、月に一度“僕が持っていない革ジャンブランド”を1つピックアップし、皆さんと一緒に見ていこうという企画です。
そのブランド背景や人気のモデル、世の中の評判などなど…
記事を読めば、そのブランドについて概ね理解できるくらいの情報量でまとめていきたいと思っています!
そして!
第1回目のピックアップブランドはこちら!
『VANSON(バンソン)』です!
革ジャン好きな方であれば、もちろんご存じであろう老舗レザーブランドです。
また日本のセレクトショップでも別注モデルを展開していたりと、広く周知されているブランドではないでしょうか。
今回はそんな“VANSON(バンソン)”について調べていきたいと思います!
バンソンの革ジャンが気になっている方はもちろん、「実はあまりバンソンのことを知らない」という方も、ぜひチェックしてみてください!
バンソンとは
“VANSON(バンソン)”は、1974年にVanson Associates Incとして設立した、アメリカのモーターサイクルウェアブランド。
80年代に一度倒産したらしいのですが、その後現在のVanson Leathersとして復活し、アメリカを代表するレザーウェアブランドの1つとして確立したようです。
ちなみに…
同じくアメジャンの代表格“Schott(ショット)”は、1913年創業のブランドなので、60年近く違うんですね。
(アメジャンを代表するブランドSchottのライダース)
そしてバンソン社には、創業以来守り続けているという伝統があるそうです。
それは、自社工場での職人達によるハンドメイド生産。
自社工場には、専属の熟練職人が150以上在籍しているんだとか。
意外と(…と言ったら失礼なのかもしれませんが)職人気質なブランドだったんですね。
また近年では、日本の有名セレクトショップから別注モデルを多くリリースしている印象があります。
ナノユニバースやフリークスストア、エディフィスなどなど。
様々なセレクトショップと積極的に別注モデルを展開しています。
老舗レザーウェアブランドのバンソンも、現在ではファッション感度の高いレザーブランドとして認知されつつあるようです。
バンソンの革ジャンの特徴
続いては、VANSONのレザージャケットの特徴について見ていきたいと思います。
バンソンのデザイン
まずは、バンソンのレザージャケットの“デザイン”についてです。
バンソンのインラインでは、ライダースジャケットはもちろん、スポーツタイプやレザーカーコートなど幅広いモデルを展開しています。
ライダースジャケットに限って言うと、エポーレットやウエストベルトなどが備わった、いわゆる“アメジャン”型のモデルがベースとなっています。
そのため、身幅は広く着丈が短いボックスシルエットで、アームも太めに設定されているモデルがスタンダードとなります。
またバンソンといえば、ファスナーなどの金具パーツにアンティークゴールドが使用されているという特徴もあります。
バンソンのレザージャケットは総じて、クラシックで無骨な雰囲気が強いデザインが多いという傾向があります。
ただし前述したように、バンソンでは昨今日本のアパレルショップ別注モデルが多く存在します。
日本で別注展開されているモデルの中には、装飾を排除しスリムなシルエットに改良され、よりタウンユース向きなモデルにリデザインされています。
バンソンの革
続いてバンソンのレザージャケットの“革”についてです。
バンソンと言えば、光沢のある堅牢なカウレザーをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
これは“コンペティションウェイトレザー”と呼ばれるもので、バンソン独自で開発されたオリジナルのレザーとなっています。
クロム鞣しのカウレザーにトップコーティングが施され、重厚感あふれるレザーに仕上がっています。
またその他にもバンソンでは、ディアスキン調の“ソフトカウレザー”と呼ばれる、柔軟なレザーもあるようです。
こちらはタンニン鞣しの牛革が使用されており、シボ感のある革らしい風合いを楽しめるレザーとなっています。
前者の“コンペティションウェイトレザー”は、古着屋さんなどで何度か見たことがあるのですが、“ソフトカウレザー”は見たことがないのでかなり気になります。
バンソンの人気モデル
バンソンの中でも2大人気モデルと言われているのが、シングルライダースの“Bタイプ”。
そして、ダブルライダースタイプの“Cタイプ”です。
(↑Bタイプシングルライダース)
(↑Cタイプダブルライダース)
特にCタイプ(ダブル)モデルの人気は高く、着丈を2cm短くした“C2”や、シルエットをスリムにした“C2R”などのモデルも展開されています。
前述した日本のアパレルショップ別注モデルというのは、この“C2”をベースにカスタマイズされたモデルが多いようです。
日本人の体型にフィットするようパターンメイキングされたモデルや、エポーレットやウエストベルトを排除したミニマルなモデルなど。
より現代的なライダースジャケットに落とし込まれています。
ちなみに…
僕も一時期、ナノユニバースの別注モデルを検討いた時期がありました。
(ナノユニバース別注のバンソンのライダース)
また、バンソンの人気モデルを語る上で忘れてはいけないのが、“コムデギャルソンとのコラボモデル”です。
2007年から2010年にかけて販売されていたバンソンと“eYe COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN(コム デ ギャルソン・ジュンヤワタナべ マン)”のコラボモデルです。
日本を代表するブランド“コムデギャルソン”とのコラボということもあり、発売当初から入手が困難だったそうです。
今でもフリマサイトなどでは高値で取引されています。
このようにアメリカ生まれのバンソンですが、“ザ・アメジャン”が苦手な方でも合わせやすいモデルも多く展開しているブランドとなります。
バンソンはどんな人におすすめ?
バンソンのレザージャケットは、どんな人におすすめなのでしょうか。
アメカジ好きな方はもちろんですが、前述したようにアメジャンが苦手な方にもオススメできるのがバンソンのレザージャケットの特徴です。
またバイク乗用に堅牢なライダースジャケットが欲しいという方には、バンソンの定番“コンペティションウェイトレザー”を使用したモデルがおすすめだと思います。
強いて言えば、「タウンユース用のスタイリッシュなレザージャケットを探している」という方や、「キレイめスタイルに合わせたい」という方にとっては、やや不向きかもしれませんね。
(もちろん別注モデルであれば問題なくいけると思います!)
まとめ
ということで今回は、今月からスタートした新企画「革ジャンのブランド辞典」!
その第一回目として『vanson(バンソン)』の革ジャンを特集してみました。
僕自身、バンソンの革ジャンへのイメージが少し変わりましたね。
もっとコテコテの“アメカジブランド”というイメージだったのですが、生産背景であったりモデルのバリエーションを知ることで、バンソンの革ジャンの魅力を改めて認識することができました!
今後もこの「革ジャンブランド辞典」を書くにあたって、ピックアップするブランドについて色々と勉強していきますので、どうぞ温かい目で見守ってやってください。
もし誤った情報や不備などがあれば、優しくご指摘いただけると幸いです。
…優しくですよ(笑)
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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コメント
持ってたけど、2ヶ月前に手放してしまいました(涙)
持ってた僕より詳しい(笑)
硬くて武骨な革ジャンは「文化」として興味あったけど、「自分が着るもの」としては合わなくて、「買う物を間違えたんじゃないか?」という不安を常に抱えてました。
でも、ミディアムウエイトの物や、別注の柔らかい物なら、無理なく着れたかもしれないです・・・。
良くも悪くも、革ジャンの中でも漢臭いから、上手く選べば武器になりそうですよね。
ユウスケさん
いつもありがとうございます!
そうだったんですね!
僕はVANSONを所有したことないのですが、調べていくうちに欲しくなってしまいました(笑)
分かります!
僕もアメジャンに憧れがあって何度か購入したのですが、なかなか自分のイメージ通りに着こなせず手放してしまいました。
僕ももっと歳を重ねて行く中で、漢臭い革ジャンも着こなせるよう頑張りたいものです!!