こんにちは、KENです。
今週は、勝手に毎月恒例にしている【革ジャンブランド辞典】をお届けしたいと思います。
今回ピックアップするブランドは『SAINT LAURENT (サンローラン)』です!
革ジャン好きの方からすると「そっち行く?」と思われるブランドかもしれませんが…(笑)
しかし!
この革ジャンブランド辞典では、国内外問わずなるべく幅広いブランドをピックアップして、革ジャンの知見を一緒に広げていきたいなと思っています!
そんなわけで、名前を聞くだけで背筋が伸びるような『サンローランの革ジャン』について調べていきたいと思います!
「名前は知っているけどサンローランの革ジャンってどうなの?」
「どうしてサンローランの革ジャンはあんなに高いの?」
などなど、気になる疑問についても調査していきたいと思います!
ぜひ最後までチェックしてみてください!
SAINT LAURENT (サンローラン)とは
SAINT LAURENT / サンローラン(※旧イヴ・サンローラン)は、1961年に“ムッシュ イヴ・サンローラン”が創立した、フランスのラグジュアリーブランド。
クラシカルなジャケットスタイルやラグジュアリーなドレスアイテムを得意とする、世界的なブランドとして君臨しています。
ちなみに“イヴ・サンローラン”というブランド名は、現在コスメラインとして使用されています。
(2015-16 AWコレクション)
僕自身、全くと言っていいほどハイブランドのアパレルには縁がなかったので、サンローランのアーカイブに詳しいというわけではありません。
それでもサンローランのコレクションを見ると、確立された独自の世界観を持ち、ラグジュアリーブランドを引率する世界的なブランドであるということは一目瞭然です。
サンローランとライダースジャケット
まずサンローランの革ジャンを語る上では、“エディ・スリマン”という人物の存在を知っておかなければいけません!
(エディ・スリマン)
“エディ・スリマン”とは、フランス出身のファッションデザイナーです。
経歴を簡単にまとめると…
1997年~2000年
イヴ・サンローランのディレクターに就任
2000年~2007年
ディオール・オムのディレクターに就任
2012年~2016年
サン・ローランのクリエイティブディレクターに就任
2019年~
セリーヌのチーフデザイナーに就任
なんとまぁ、ハイブランドにそこまで詳しくない僕でも唸るような、名だたるブランドを渡り歩く世界的なファッションデザイナーなのです!
そしてこのエディ・スリマンこそが、サンローランの“名作”レザージャケットを生み出した張本人なのです。
サンローランが現在の定番レザージャケットを発表したのは、2013年SSのコレクション。
これはエディ・スリマンがサンローランのディレクターとして、2度目に就任した際の最初のメンズコレクションになります。
「少年性」と「ロック」をテーマにしたエディ・スリマンの作品の中には、今までのイヴ・サンローランが展開してこなかったような、バイカージャケット(ライダースジャケット)が含まれていました。
ラグジュアリーブランド路線のイヴ・サンローランとしては、当時バイカージャケットを展開することに対して抵抗があったそうです。
しかし、“エディ・スリマン”が提案するバイカージャケットは従来のイメージを大きく覆すものでした。
それはモードで気品を感じる、ラグジュアリーなダブルライダースジャケット。
コレクションショーでも、タイドアップしたドレススタイルにライダースジャケットを合わせていたのだとか。
今までのイメージとは一線を画したエレガントなライダースジャケットは、瞬く間に世界中から注目を集めることになりました。
そこから10年近く経ち、デザイナーが代わった現在でもサンローランのライダースは、“ブランドのアイコニックモデル”として多くのファッショニスタやセレブから愛され続けています。
サンローランの人気モデル
そんな名作中の名作と呼ばれている、サンローランのライダースジャケットを見ていきたいと思います。
サンローランの中で、人気の革ジャンといったらやはりこの2型。
クラシック モーターサイクル ジャケット
~約550,000円
キース レーサー ジャケット
~約500,000円
サンローランというブランドに詳しくない方でも、雑誌やSNSなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
そんな2大人気モデルの秘密を探っていきたいと思います!
モーターサイクル ジャケット
まずはサンローランのアイコニックアイテムの1つでもある“モーターサイクルジャケット”。
2013年春夏コレクションで発表されて以来、世界中のファッショニスタから愛されているモデルです。
日本でも木村拓哉さんなど多くの著名人が愛用していることで知られています!
エポーレットやウエスト部分にベルトループなどが配置されているところを見ると、アメジャンをベースに制作されたダブルライダースジャケットとなっているようです。
(一般的なアメジャン)
通常、アメジャンのライダースはカジュアルな印象が強くなりがちです。
しかしそこはさすがサンローラン。
絶妙なシルエットと計算されたパターンメイキング、さらにはファスナーなどのディテールで上品さを演出しています。
まさに“ラグジュアリーライダースジャケット”のパイオニアとも呼べる逸品だと思います。
使用されている革についてですが、僕が調べた限りでは薄くてしなやかな最高級のラムスキンを採用しているとのこと。
しかしまぁー高い!
最高級のレザーを使用しているのである程度は許容できますが…にしても高額ですよね。
それでも毎シーズン飛ぶように売れているというのだからほんとに凄い!
レーサー ジャケット
こちらも定番モデルとして支持を集める“レーサー ジャケット”。
いわゆるシングルライダースタイプになります。
こちらは2013年AWコレクションにて発表されたモデルのようです。
ブランド創業者の“ムッシュ イヴ・サンローラン”と親交のあった、キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)が愛用していたことから、通称“キースレザージャケット”とも呼ばれています。
無駄な装飾を排除し、“ミニマムなレザージャケット”と呼ぶにふさわしい一着に仕上がっています。
シンプルだからこそ際立つ、洗練された美しいシルエット。
そしてアクセントをプラスする、存在感のあるファスナーパーツ。
その1つ1つが緻密に計算されており、レザージャケットの1つの完成形と言っても過言ではないでしょう。
ダブルライダースとはまた異なる、スタイリッシュで気品を醸し出す逸品です。
サンローランの革ジャンはどんな人におすすめ?
サンローランのレザージャケットは、どういった人におすすめなのでしょうか。
まず大前提として、1着のレザージャケットに50万以上の予算をかけれる人ですね(笑)
そして前述している通り、やはりサンローランのライダースの魅力は“男臭くハードな中にも、ハイブランドらしいエレガントな雰囲気が宿っている”という点です。
インポートのファッションが好きという方や、ファッショナブルにレザージャケットを着こなしたいという方におすすめできるブランドだと思います。
逆に言えば、「ガンガン着込んで経年変化を楽しみたい」という方には、この予算があれば別の選択肢もあるのかなという印象はあります。
また、ライダースジャケット本来の用途である“バイク乗り用のジャケット”としては不向きなのかもしれませんね…。
何より高額な一着なので、転倒した時の心のダメージは計り知れないでしょう(笑)
どちらかと言うと、上品にドレスアップして着こなしたいという方におすすめしたい、タウンユースに超特化したライダースジャケットだと言える一着ではないでしょうか。
まとめ
ということで今回は、毎月恒例にしている「革ジャンブランド辞典」として『サンローラン・パリ』の革ジャンをピックアップしてみました。
僕自身は今まで、ハイブランドのレザージャケットの購入を検討したことはありませんでした。
しかし、今回サンローランの革ジャンについて調べたことで、世界中から支持されている理由が少し分かったような気がします。
サンローランの革ジャンは、革ジャンの持つ「ハードさ」と、ハイブランドならではの「モードな魅力」を兼備した逸品。
レザーウェアブランドやドメスティックブランドが展開するものとは、また異なるオーラを放つライダースジャケットだと感じました。
これだけ世界的から支持されているレザージャケットとなると、やはり革ジャン好きとしては一度は所有してみたいという欲はでてきますね!
いつかは手に入れたい一着です。
この記事を読んでいる、サンローランの革ジャンを所有されている方がいましたら、情報をいただけると嬉しいです!
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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コメント
こんにちは。
サンローランの革ジャンではなくブーツの話です。
ショップで見ましたが、「高級ブランドで値段が高いだけでそんなに良い物なのか?」というのが正直な感想です。
でも逆に、「耐久性が優れてるのか?」「エイジングすると良くなるのか?」「僕みたいな庶民に分からない魅力があるの?」と気にもなってます(笑)
ケンさんの目から見て、このブランドの革質についての考えをお聞きしたいですm(__)m
ユウスケさん
いつもコメントありがとうございます!
レザーブーツですか・・・難しいですね・・・
僕も革靴についてはそこまで詳しくはないので、話半分で見ていただけると幸いです。
まず価格が高い理由は、素材のランクだけではなく様々な要因があると思います。
ブランドバリュー、デザイン費、ロット、製造ルート、そして素材などなど。
サンローランとなるとオリジナルのラストから作製ると思いますが、シューズブランドに比べるとロット数はそこまで多くはないはずなので、下代(製造コスト)は相当上がる…はずです。
おっしゃっていた「革素材」についても、おそらく世界的有名タンナーの最高ランクのレザーを使用していると思います。
ただそのレザーが、エイジングや耐久性に特化しているかと言われると、それはまた別問題のような気がします。
おそらくこの手のハイブランドさんが使用するレザーというのは、厳しい検品を通った最高級の原皮が使用され、質感や風合い厚みに個体差が少なく、非常に上品に仕上げられた革などではないでしょうか。
あくまで推測なので間違っていたら申し訳ないです・・・
僕も勉強のため、今度 現物をチェックしてきます!