こんにちは、KENです。
現在、インスタグラムの方で革ジャン企画を実施しております!
今シーズンのテーマは“革ジャンのエイジング”。
嬉しいことに、今回も続々と皆さまから最高にアツい革ジャン投稿が集まっています。
詳しくはインスタ内で「#春のエイジング祭り」と検索してみてください!
さて!
今週はインスタの革ジャン企画にちなんで、改めて『革ジャンのエイジング (経年変化)』をテーマにお話していきたいと思います!
革ジャンを購入する上で、必ずと言って良いほど意識するポイントの1つである“エイジング (経年変化)”。
今回は、革ジャンのエイジングに関する基礎知識や、知っているようで知らなかったエイジングの魅力についてご紹介していきます。
「革の種類や鞣(なめ)しによって、エイジングはどう違ってくるのか?」
「そして最高のエイジングとは…?」
革ジャンのエイジング (経年変化)とは
まずは革ジャンの“エイジング (経年変化)”について見ていきたいと思います。
革ジャンの醍醐味とも言える“エイジング (経年変化)”。
革ジャンのエイジングとは、その名の通り「革が時間の経過と共に変化していく様」を指します。
そして一口に“エイジング (経年変化)”と言っても、その変化は様々。
腕のシワが深々と刻まれ
ジャケット全体が身体の形に沿うもの。
着用によるキズや擦れで
革の色味やツヤ感が変化するもの。
鎧のように硬かった革が
クッタリと柔らかくなるもの。
これらの着用による大胆な変化こそが、革ジャンのエイジングそのものだと言えます。
そんな革ジャンの経年変化を求めて、猛者達が革ジャンの沼にハマっていくというわけです。
なぜ、革ジャンのエイジングに魅了されるのか
なぜ僕たちは革ジャンのエイジングにハマるのでしょうか?
もちろんエイジングを楽しめるお洋服というのは、革ジャン以外にもあります。
例えばデニムアイテムやミリタリーウェアなど。
しかし!
僕は革ジャン(革)のエイジングというのは、その中でも別格だと考えています。
それはただ単純に見た目が格好いいという理由ももちろんあります。
ただそれ以上に、“革”という希少な天然素材が持つ魅力に惹かれているのではないでしょうか。
そしてその“革”から作られたジャケットは、それでしか味わうことができない唯一無二のエイジングを感じることができます。
質感、重量感、匂い、そして音。
これこそが“革ジャンのエイジング”の最大の魅力だと思っています。
この魅惑の“エイジング (経年変化)”を見たいがために革ジャンを着るという方も少なくないずです。
そして最高のエイジングを求めて、どれだけの人が多くの時間とお金を費やし、粉骨砕身してきたことでしょうか。
きっと革ジャンのエイジングには、とてつもない魔力が詰まっているのだと思います(笑)
革の種類によってどう変わる?
ここからは具体的に、「革の種類や製造工程がどのようにエイジングに関わるのか」を見ていきたいと思います。
少し語弊はあるかもしれませんが、ざっくり言うと革ジャンのエイジングは“革の種類”と“鞣し”がかけ合わさって決まると言っても過言ではありません。
ここではまず、革の種類別にエイジングの特徴を見ていきます。
革ジャンに使用される革というのは以下の5種類が一般的。
・馬革(ホース)
・羊革(シープ)
・山羊革(ゴート)
・鹿革(ディア)
(※月齢や性別、部位によっても呼び名は異なりますが、ここでは割愛します)
後ほど説明しますが、鞣しや革の厚みによってもエイジングの出かたは異なってきます。
ここでは、鞣しや革の厚みは同一と仮定し、それぞれの革のエイジングの特徴について簡単にご紹介します。
・革らしい力強い風合いを楽しめる
・ハリが強いため、丸みのある立体的なシワが付きやすい
・耐久性が高くキズが付きにくい
・艶が出やすい
・繊維の密度が低いため柔らかくなりやすい
・総じてエイジングが現れやすい
・強度や耐摩耗性は低いためキズが付きやすい
・形状維持されにくい
・柔軟性に優れており、初めから馴染みが良い
・実は非常に強度があり丈夫なためキズが付きにくい
・型崩れしにくい
・もともと光沢があるがさらに艶が増す
・剥離しやすい
・色味が深まり、ツヤ感が増す
・柔軟性が強いため、立体的なシワなどはつきにくい
ご存じの通り、革の種類にはそれぞれの特性がありますが、それと同じように革の種類によってエイジングの出方も異なってくるということです。
鞣しでエイジングはどう変わる?
続いては、「鞣しによって革ジャンのエイジングがどのように変わるのか」を見ていきたいと思います。
一般的な革の鞣しというのは、以下の3種類に分類されます。
(フルベジタブルタンニン鞣し)
・クロム鞣し
・コンビ鞣し
それぞれの革のエイジングの特徴について簡単にご紹介します。
・ハリが強くしっかりと着用シワが記憶される
・革本来の風合いを楽しめる
・柔軟性があり馴染みが早い
・シワは維持されにくい
・タンニン鞣しに比べ耐水性がある
・双方の特性を備えている
→ 程よい柔軟性とハリ感を兼備している
一般的に認知されているよう、わかりやすくエイジングを実感できるのは“タンニン鞣し”の革を使ったものです。
ただし!
クロム鞣しの革であっても、じっくりと時間をかけて育てれば十分にエイジングを楽しめるポテンシャルを秘めていることも確かです。
実際にインスタ企画にご参加いただいている投稿を拝見していると、クロム鞣しの革ジャンでもめちゃくちゃいいエイジングしているものが多数ありました。
つまり、一概に「どの鞣しの革ジャンの方が良い」とも言えないのが、革ジャンの奥深いところでもあります。
このように新品の状態だけで判断するのではなく、「この革はどのように変化するのか?」を見越した上で革ジャンを選んであげるのも重要なポイントだと思います。
最高のエイジングとは
最後に、革ジャンの“最高のエイジング”について考えていきたいと思います。
最高のエイジングをした革ジャンとは、一体どのような革ジャンを指すのでしょうか?
10年着こんだ、フルベジタブルタンニン鞣しの最高級馬革を使用した革ジャン。
確かにこれは「最高のエイジングをした革ジャン」と呼べるはずです。
目の前にこんな革ジャンがあったら、僕は絶対に興奮します(笑)
しかし!
本当の意味での“最高のエイジングをした革ジャン”というのは、プロダクトだけで決まるものではないと思っています。
僕の定義する“最高のエイジング”とは、そこにどれほどの付加価値(自分だけの価値)が備わっているかで決まると考えています。
例えば目立った傷が付いている革ジャンを着ている人がいるとします。
第三者から見ると、何の傷かわからず“ただ傷が付いている革ジャン”として片付けられますよね。
しかし着用する当事者からすると、これは思い出の傷かもしれません。
もしかすると、バイクで転んだ時に革ジャンが身体を守ってくれた跡なのかもしれません。
この傷も含めて愛着がある革ジャンだということだって考えられます。
つまり最高のエイジングというのは「革ジャンに対する背景や思い出が合わさって、はじめて最高のエイジングと呼べるのではないか?」と僕は考えています。
特に今回のインスタ企画で、皆さまの革ジャンの投稿を見ていると強くそう感じました。
きっと各々の革ジャン1つ1つに対して、大切な思入れが詰まっているのだなと。
まとめ
ということで今週は『革ジャンのエイジング (経年変化)』をテーマに、革ジャンのエイジングについての基礎知識や僕なりの見解などをご紹介させていただきました。
いやー…
革ジャンのエイジングっていうのは、一言では語りきれないくらい本当に奥が深いものですね!
着用者のライフスタイルや哲学、癖、性格、など全てがエイジングとなって現れます。
すなわち、その人の人生が革ジャンに投影されていると言っても過言ではありません。
これだから革ジャンは止められないんですよね(笑)
本当は僕が所有している革ジャンのエイジングをご紹介していく予定だったのですが、写真を撮る時間がなかったので、また別のタイミングでご紹介できればなと思っています!
実は4月に引っ越しが迫っており、今家の中がとっ散らかっておりまして…
おそらく来週は、インスタの革ジャン企画にご参加いただいた皆さまの革ジャンをご紹介できるかと思います!
今回の企画はめちゃくちゃ見応えがあると思いますよ!
どうぞご期待ください!
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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