こんにちはKENGOです。
ご存知の方も多いと思いますが、つい先日またもやルイスレザーの値上げが発表されました。
しかも今回の上げ幅は結構なものです!
そんなわけで今週は、またまた『革ジャンの値上がり事情』について見ていきたいと思います。
ここ数年留まることのない革ジャンの値上げ問題。
果たしてこの先革ジャンの価格はどうなってしまうのか!?
そんな考察も交えてお話ししていきたいと思います。
ぜひ最後までチェックしてみてください。
ルイスレザーの値上げ
冒頭でもお伝えした通り、2024年6月1日より“UK生産の定番レザージャケットなどの価格改正が実施される”とのアナウンスがありました。
今回のルイスレザーの価格改定は以下の通りです。
“2024年6/1から価格改定させて頂くことになりました。
この度、原材料及び作業工賃によるコストの高騰によりLewisLeathersJapanとして現在の販売価格の維持が困難との判断とさせて頂き、販売価格の値上げをせざるを得ない状況となりました。
誠に不本意ではございますが、
2024年6月1日よりUK生産の定番レザージャケット等の価格改定をさせて頂きます。”
https://www.lewisleathers.jp/blog/より引用
ルイスレザーといえば、昨年(2023年)の9月にほぼ全型が値上げされたばかり。
まさか前回の価格改定から1年足らずで、更に大幅な値上げが施行されるとは……正直言って今回の値上げは驚きです。
例えば定番モデルのライトニングやサイクロン、ドミネーターなども25,000円(税抜)の値上げされ、220,000 円(税抜)に。吊るしサイズでですよ。
そしてその他オプション価格も上がっています。
特に僕が気になったのはオーダーの値上げ。
今までサイズカスタムは20,000円だったところ、なんと一箇所につき15,000円に…
つまり着丈、袖丈、裾巾を3箇所カスタムすると45,000円。
ここはなかなかシビアですよね…。
ちなみにルイスレザーの直近の値上げ時期を振り返ってみるとこんな感じ。
・2023年6月
・2023年9月
・2024年6月(今回)
ルイスレザーはここ2年ちょっとで、実に4回もの価格改定を繰り返しています。
さらに今回の値上げ幅は、前回をも上回るもの。
原材料の高騰や人件費の賃上げに加え、昨今の為替事情も大きく影響きているのかなと思います。
仕方がないっちゃ仕方がないのですが、もう最低でも242,000円出さないと買えないってことですもんね。
きついなぁ…
新しい革が登場!
一方で気になるアナウンスも。
ルイスレザーの取り扱い革に、Chrome Free Cow Hide(クロムフリー カウハイド)とBritish Sheep Skin(ブリティッシュ シープスキン)が新たに加わるようです。
ブリティッシュ シープスキンはフルタンニン鞣しということなのでかなり気になる。
まだ実物などは露出されていないのですが、また追って情報を更新したいと思います。
現在オーダーできるのは直営店のみ
あとルイスレザー関連で言うともう1つ。
ルイスレザーの魅力の1つでもあるカスタムオーダーですが、少し前からルイスレザーでは東京と大阪の直営店のみでしかオーダーができなくなったようです。
大きな理由の1つとしては、国内でのオーダー数を減らし仕上がり期間をもう少し早めるといった目的だと思います。
ここ最近ではオーダしてから仕上がりまでに1年半前後要していましたからね。
待ち期間を緩和するためにはやむを得ないのでしょう。
あと直営店でもオーダー受注数に着数制限があるとのこと。
一応、先月革ジャン仲間の方と一緒に大阪店に行ったのですが、その際はまだ受注可能でした。
とは言え、気になっている方は先に電話して確認して方が良いかと思います。
あのブランドも値上げに…
ルイスレザーに加え、同タイミングで国内でも有名な“あのレザーブランド”も値上げに踏み切るようです。
ADDICT CLOTHES
まずは“ADDICT CLOTHES JAPAN (アディクトクローズ)”。
今や国内を代表するロンジャンブランドと言っても過言ではないほどのブランド。
こちらもルイスレザーとほぼ同タイミングの2024年6月3日より価格改定が行われるとのこと。
対象となるのは全モデルで、一律10,000円の値上げだそうです。
アディクトクローズは2年ぶりの値上げになります。
666
そして“666”でもまた値上げが。
666というと昨今の革ジャン相場感から見ると、非常にコスパが良く、手の届きやすい価格帯で展開してくれているブランドというイメージがあります。
またルイスレザーの価格が高騰したことで、同じくカスタムオーダー可能なロンジャンブランドとして666を注目しているという方も増えてきているはずです。
そんな666は、ルイスレザーと同タイミングの2024年6月1日より価格改定が行われるようです。
全モデルが対象で一律8,000円の値上げ。
ただしオプション価格等は据え置きとなるようです。
ちなみに666は2024年1月に一律7,000円の値上げが行われたばかりなので、今年に入って2度目の価格改定となります。
まだまだ終わらない?革ジャンの値上げ問題
今後革ジャンの価格は更に上がっていくのでしょうか?
僕は今後も“革ジャンの相場は上がっていく一方”だと思っています。
(というか原価が下がる要素が見つからない)
特に直近での価格改定の要因として大きいのは、やはり“外国為替の影響”ですよね。
国内ブランドや国内生産とは言えども、やはり革などの原材料は基本海外から仕入れていますからね…
そりゃ円安の影響をダイレクトに受け続けているはずです。
特にイギリスメイドのルイスレザー等に関しては、日本での販売価格を維持する方が無理な状況だと思います。
しかし困ったことに一度上がった価格というのは、基本的には下がらないもの。
例えばもし今の情勢が緩和され円高やデフレになったとしても、上記でご紹介したような定番展開するブランド商品の価格ってのは基本下がることはないはずなんです。
そういった意味でも、今後革ジャンの相場は上がっていく一方だと思うわけです。
次、革ジャンが値上げするタイミング
(上記の3ブランドを除いて)各レザーウェアブランドが値上げに踏み切るタイミングですが、年内に価格改定を行うブランドさんは増えるんじゃないかなと予想しています。
おそらく現状は、利益を削って販売価格を維持しているってブランドさんも多いと思いはず。
そんな中、ルイスレザーやアディクトクローズ、666などが価格改定を行うとなると、そこに合わせて値上げするブランドさんも少なからず出てくるはずです。
あとは昨今の状況から考えると、やはり海外メイド(特に欧米)のブランドの方が大きく影響を受けています。
革ジャン界隈で言えば、おそらく次はあのブランドが……
まとめ
ということで今週は、ルイスレザー価格改定の発表を受けて『革ジャンの値上がり事情』についてお話ししていきました。
ちょっと悲観的な内容に映ってしまったかもしれませんが、なにも価格高騰していっているのは革ジャン(革製品)だけではありません。
ファッション分野で言うと、アクセサリーやジュエリーなんかもめちゃくちゃ値上げを繰り返しています。
しかし捉え方を変えるとですね、
革ジャンの価格が高くなる分、革ジャンに対してもっと真剣に向き合える良いキッカケが与えられたと解釈できるわけです。
インスタントに服を買い替える今の時代。
もっとじっくり吟味して、“自分が着る服を選ぶことの重要性”ってやつを噛みしめることも必要なのかなと感じています。
僕自身、革ジャンというアイテムを通じて、もっと自分の着る服と向き合えるキッカケになれば良いなと思っています。
物理的に高い服を買う時っていうのは、嫌でも「失敗しなくない」っていう気持ちが出てくるので真剣に悩むものです。
今の時代だからこそもっと自分の着る服にはこだわりを持って、しっかり自己表現をしていきたいなと思います。
……とは言え、懐事情を考えると値上げしてほしくないですけどねっ!(笑)
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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コメント
今と昔の物価が違うとはいえ、価格の字面だけ見ると当時からは予想できなかった金額になっておりますね。
10年ほど前はルイス約13万、666はその半値くらいだったはず…。(革質は多少良くなったとは聞きますが)
kebav_kさま
コメントありがとうございます。
ほんとおっしゃる通りです。。。
昨今の状況を考えると仕方がないとは言え、これだけ価格が高騰してしまうとなかなか手が出しにくくなってしまいますよね。
「あの時買っておけばよかったー!」って後悔してしまいますよ(笑)