こんにちは、KENです。
先日またもやルイスレザーズの価格改定(値上げ)が発表されました。
このアナウンスを聞いて「またかっ!?」と思われた方も多いはず…
そんなわけで今週は、『価格改定が実施されるLewis Leathers (ルイスレザーズ)』についてピックアップしていきたいと思います!
ルイスレザーズの値上げの詳細、そしてここから予想される今後の革ジャン事情について考察していきます!
ぜひ最後までチェックしてみてください。
ルイスレザーの価格改定
冒頭でもお伝えしたとおり、ルイスレザーズでは 2023年9月1日より“UK生産の定番レザージャケットなどの価格改正が実施される”とのアナウンスがありました。
内容は以下の通り。
“この度、原材料及び作業工賃によるコストの高騰によりLewisLeathersJapanとして現在の販売価格の維持が困難との判断とさせて頂き、販売価格の値上げをせざるを得ない状況となりました。
誠に不本意ではございますが、
2023年9月1日よりUK生産の定番レザージャケット等の価格改正をさせて頂く事となりました。”
ルイスレザーズの値上げといえば、2023年5月に一部レザーウェアにおいて価格改定が行われたばかり。
僕も4ヶ月前の記事では「革ジャンの値上げはまだまだ続く」と予想していましたが、ルイスレザーがこんなにも早く値上げに踏み切るとは…
正直想像していませんでした。
>>【あのブランドがまた値上げ!? 革ジャンの価格改定について…】
この時お伝えしたように、僕は革ジャンの値上げについてはある程度受け入れていかなければならないと考えています。
原材料費や人件費などの高騰。
海外生産であればその影響は尚更です。
おそらく各ブランドさんもやむを得ずの決断なのだと思います。
僕たちの大好きな革ジャンブランドが衰退していかないためにも、この価格改定は受け入れていかなければならない事情なのかもしれません。
……とは言えですよ!!
ここまで立て続けに値上がると、いち消費者としてはかなり厳しいというのが本音です…。
あの定番モデルも遂に20万オーバー!?
今回、価格改定が実施される対象アイテムについて少し触れていきたいと思います。
今回の価格改定では、ライトニングやサイクロンなどの定番型を含め、ほとんどのモデルが値上げ対象となっています。
さらには採寸オーダーやカウレザー、カラーコンビネーションなどの“カスタムオプション料金”についても一部値上がりするようです。
そして対象品番数もさることながら、値上げの額にも驚きます…
ジャケットの値上がり幅はモデルによって変動しますが、基本はなんと15,000円(税抜)アップ。
イギーポップジャケットに関しては、42,000円(税抜)アップするようです。
希少な素材でもあるハラコレザーを使用している分、値上げの幅も大きいのでしょう。
例えばですね…
ルイスレザーのエントリーモデルでもありスタンダードモデルでもある、“サイクロン(441T)ホースハイド”の吊るし。
これを9月以降に購入すると、なんと21,4500円(税込)になります。
遂に20万円の大台を超えてしまいましたね。
さらに寸法をいじると寸法オーダー料金が+22,000円かかり、合計236,500円(税込)になるわけです。
うーん…
いよいよ高級レザージャケットの域に入ってきましたね。
新しい革が登場!?
一方で、ルイスファンにとっては気になるニュースも!
9月1日以降、あのベジダブルタンニンカウハイドに“新しいカラー”が仲間入りするそうです。
追加されるカラーはBrick(ブリック)、Brown(ブラウン)の2色。
ブリックってあまり聞き馴染みがないカラーですが、いわゆる赤茶色ってことみたいです。
ブラックよりもカジュアルな雰囲気で、着込むことで出てくる茶芯との馴染みも良さそうです。
これはちょっと気になりますね!
ただブラックに匹敵する人気カラーとまではいかなさそうですし、個人的にはターコイズ系のカラーをリリースしてほしかったなぁという印象。
茶芯なので色出しが難しいのでしょうか。
ちなみにベジカウへの変更に関しては、9月以降も据え置きの+70,000円(税抜)のようです。
ルイスレザー人気の波が落ち着く?
今回の価格改定の影響を受けて、ルイスレザーのはどうなっていくのでしょうか。
僕の予想では、ルイスレザーの人気も“いい意味で”一旦落ち着くのかなと思っています。
その理由は大きく3つ。
1つ目は、単純に価格が高騰したという点。
やはりエントリーモデルが20万円の大台に乗ったというのは、購入するハードルがひとつ上がったと思います。
2つ目は、オーダーしてから仕上がるまでの期間。
現在カスタムオーダーした場合、仕上がりまでに概ね2年かかるそうです。
“革ジャン”というシーズンウェアで2年待ちとなると、選択肢から外してしまう人も増えてくるのではないでしょうか。
そして3つ目は、中古市場では購入しにくいという点。
新品に手を出しにくいとなれば中古市場の需要が高まるものですが…
やはり例の一件以来、ルイスレザーを中古市場で購入することに対して懸念点する方も少なくないようです。
これらの理由から、現在の行き過ぎたルイスレザーブームに一旦歯止めがかかるんじゃないかなと予想しています。
これはファンが離れるという意味ではなく、いい具合に落ち着くという意味です。
ここ最近はルイスレザーの人気が高まりすぎて、革ジャンにそこまで関心がない人までもがルイスレザーに手を出していた傾向もあったように思えます。
(もちろんそれも全然悪いことじゃないのですが…)
しかしこれからは、「本当にルイスレザーが欲しい!」という人でないと、なかなか手を出せないブランドにまで来たはずです。
そういう意味ではルイスレザーのブランディングも担保され、プロダクト自体の付加価値も高まっていくのかなと思っています。
まとめ
ということで今週は、『ルイスレザー値上げのニュース』について触れてみました。
さすがに今回の価格改定ニュースには驚いた方も多いと思います。
ルイスレザーっていうのは、奇しくも日本の革ジャン界隈で“ひとつの価格基準”となる存在。
つまり“ルイスレザーと比べてどうなのか?”と、引き合いに出されるブランドということです。
ネットなどでも「この価格だったらルイスレザー買うわ!」という声をよく見かけますからね。
今後僕たちが(同等の)レザージャケットを検討する際、この“20万円より上か下か”が基準となり、
20万円より上回っていれば、「高い分どこに価値を見い出すのか?」。
下回っていれば「ルイスレザーと比べ品質はどれほど違うのか?」
そういった価値観に変化してくるはずです。
今回のルイスレザーの価格改定というのは、作り手にとっても消費者にとっても大きな変化となる出来事なのかもしれません。
果たしてこの値上げはいつまで続くのか……
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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