こんにちは、KENGOです。
呆気なく革ジャンシーズンも去ってしまい、これからは自宅で革ジャンを育てるシーズンに突入しました。
この期間に新しい革ジャンがほしいなーと企んでいる今日この頃です。
さて!
今週は珍しく、合皮の革ジャンについてお話ししていきたいと思います。
少し前に、“GU×UNDERCOVER”のフェイクレザーブルゾンをレビューしたのですが、意外と多くの反響をいただきました。
皆さん意外と合皮のライダースを(色んな意味で)気にされている方も多いのかもしれません。
そこで今回は『合皮の革ジャンはあり?なし?』をテーマに、オトコフクDX目線で合皮の革ジャンの存在意義について考えていきたいと思います。
合皮の革ジャンについて興味がある方はぜひ最後までチェックしてみてください。
そして興味がないという方も、知見が広がると思って最後まで見ていただけると幸いです。
合皮(フェイクレザー)について
まずは“合成皮革(フェイクレザー)”のジャケットについて簡単に触れていきたいと思います。
合皮とは“合成皮革”のことで、“人造皮革”だったり“フェイクレザー”とも呼ばれています。
また近年では“ヴィーガンレザー”、“サスティナブルレザー”などとも呼ばることもあります。
厳密にはそれぞれ微妙に定義が異なるようなのですが…、ここではまとめて合皮と総称させていただきます。
ちなみに…
厳密に言えば“合成皮革”と“人工皮革”も構造が異なるというのはご存知でしたか?
(合成皮革)
天然の布地をベースに、表面をポリ塩化ビニル(PVC)やポリウレタン樹脂(PU)などの合成樹脂でコーティングしたものが“合成皮革”。
(人工皮革)
一方でベースとなる生地の構造から、天然皮革に限りなく近づけようと人工的に再現したものが“人工皮革”なのです。
ベースの構造が異なるので、裏側を見ればその素材が合成皮革か人工皮革かが識別できます。
個人的には、“人工皮革”の方がよりリアルレザーに近いイメージがあります。
ただ人工皮革は構造上、硬さと重みがでてしまうので、ウェア類には“合成皮革”が使用されるケースが多いように感じます。
僕が所有する合皮の革ジャン
ここからは僕が所有している合皮ジャケットを基に、具体的なお話しをしていきたいと思います。
(2WAYライダースジャケット ¥7,990)
まず僕が所有している唯一の合皮ライダースとなるのが、2024 SSに販売されたGU×UNDERCOVERのフェイクレザーライダースジャケット。
こちらのアイテム自体のレビューは別の記事で説明しているので、気になる方はそちらをご覧ください。
>>【辛口レビュー】はじめてフェイクレザージャケットを買ってみた
今回は“合皮ジャケット全体の意義”について見ていきますので、もう少し広い視野で見ていきたいと思います。
話を戻しますと…
3月ごろに購入したこちらの合皮ライダースですが、正直あれ以来一回も袖を通していませんでした。
ただ記事を書くにあたって着用しておく必要があったので、なんとか無理やり丸1日は着用してみました。
が…
全くもってテンションは上がりませんでした。
次の項目から「なぜテンションが上がらなかったのか」の理由も交えて、合皮革ジャンのメリット・デメリットを見ていきたいと思います。
合皮の革ジャンのメリット
それでは合皮の革ジャンの“メリット”を見ていきたいと思います。
ここでは大きく分けて3つご紹介します。
価格が安い
まずは“価格が安い”という点。
これは合皮の革ジャンを選ぶ上で一番のメリットだと思います。
価格が安いため本革の革ジャンを買うよりもハードルが低く、そこまで予算をかけれないという方でも“チャレンジしやすい”という大きなメリットに繋がります。
着やすい
続いては“着用しやすい”というメリットがあげられます。
合成皮革の特性上、本革に比べ軽くて柔らかいので、長時間着ていても体への負荷は少なくノンストレスで着用することができます。
ただ一方でこの軽さが安っぽく感じてしまうというデメリットとしての見方もあります。
お手入れが楽
3つ目のメリットは、“お手入れが楽”という点です。
例えば本革の革ジャンであれば、雨や湿気などには敏感に対応する必要があります。
またオフシーズンの保管方法もある程度は考慮しなければいけません。
しかし合皮の革ジャンであれば、そういった点もほとんど気にしなくて良いというのは大きなメリットだと思います。
(僕たち革ジャン好きからすると、この面倒なお手入れも楽しみの一つなんですけどね)
合皮の革ジャンのデメリット
続いては、合皮の革ジャンの“デメリット”を見ていきたいと思います。
こちらも3つご紹介します。
安っぽく見える
まず1つは“本革に比べ安っぽく見える”という点。
そもそもが“フェイクレザー”ということだけあって、風合いがリアルレザーに劣ってしまうのは仕方がないことかと思います。
ただこの“安っぽさ”って、着用した時にこそ出てしまうんですよね。
もし合皮の革ジャンを買うのであれば、この点は受け入れなければならないデメリットだと思います。
経年変化が楽しめない
合皮と本革の一番の違いはこれ。
“経年変化(エイジング)”を楽しめないという点。
これは僕の中で一番のデメリットとして捉えています。
本来リアルレザーの革ジャンであれば、着用すればするほど自分の身体に馴染み、深々とシワが刻まれ、革が柔らかくなり、質感や色味も深みが増す。
これが革ジャンの醍醐味です。
しかし残念ながら合皮の革ジャンでは、これが全くと言ってもいいほど味わえません。僕が合皮の革ジャンを着ていてテンションが上がらない理由はここにあります。
ただまぁ人によっては、買った時の(キレイな)状態を維持しておきたいという方も一定数いらっしゃると思うので、必ずしもデメリットというわけではないかもしれません。
耐久性が低い
3つ目は“耐久性が低い”という点。
本革は経年変化がおこるのに対し、合皮は経年劣化がおきてしまいます。
これがいわゆる“加水分解”というやつですね。
一般的に合皮の寿命は3〜5年と言われています。
もちろん本革に比べ価格が安いので、これは許容すべきポイントなのかもしれませんが…
ただ個人的には寿命が決まっている服ってのもなんだかなぁ…と思ってしまいます。
合皮の革ジャンは必要?
最後に“合皮の革ジャンは必要なのか?”について考えてみたいと思います。
ズバリ僕なりの結論を言うと…
合皮の革ジャンにもちゃんと存在意義はあると考えています。
と言うのも、そもそも合皮の革ジャンっていうのは、本革の革ジャンとは求められるニーズが根本的に異なると思うんですよね。
例えば、革ジャンを完全にお洒落をするためのアイテムの1つに過ぎないと捉えている人。
やりたいファッションがあって、このワンシーズンだけ“革っぽいジャケットを着たいな”と思っている人。
つまり、そもそも“本革である必要がないと思っている人”ですね。
そういう人にとっては、正直合皮のジャケットでこと足りると思うんですよね。
もしくは、身体的など理由で“合皮の方がいい”という方であれば、合皮の革ジャンでも全然良いと思います。
しかし!
一方で僕が声を大にしてして言いたいのが、「革ジャンを買いたい」と思っているのに、“とりあえず合皮の革ジャンを選択するという人”。
これは絶対にやめてほしいです。
前述したように、そもそも本革の革ジャンと合皮の革ジャンでは根本的に異なるアイテム。
合皮の革ジャンを買ったところで、革ジャンの魅力なんぞ全くもって分からないのです。
革ジャンの最大の魅力である育てる楽しみもなければ、革特有の耐久性もない。
これでは革ジャンの魅力に気がつけるはずもありません。
毎度僕は、「合皮の革ジャンや安価な革ジャンを買うくらいなら、新古品や中古品で安くなっているそれなり以上の革ジャンを買った方が良い」と推奨しています。
もし金銭的にも難しいのであれば、合皮のジャケットを購入するよりも、同じエイジングを楽しめる“デニムジャケット”を購入した方が、まだ育てる楽しみを実感できるはずです。
合皮の革ジャンそのものを否定はしませんが、購入動機によって合皮の革ジャンおすすめしない!というのが僕なりの見解です。
まとめ
ということで今週は『合皮の革ジャンはあり?なし?』をテーマに、オトコフクDX目線で合皮の革ジャンの存在意義について考えてみました。
合皮の革ジャンについて少し否定的な意見もしてしまいましたが、双方にそれぞれのメリット・デメリットがあり、その人によってどちらを選ぶべきなのかは変わってくるのかもしれません。
つまり絶対的な正解はないということです。
ただ僕が伝えたいのは、“合皮の革ジャン”は決して“本革の革ジャン”の代わりにはなれないということ。
本革の革ジャンが欲しいけど、代替品アイテムとして「とりあえず合皮の革ジャンでいいか」と考えている人!
そういった理由で合皮の革ジャンを選ぼうとしているのであれば、ちょっと思いとどまってほしい…というのが本音のところです。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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