こんにちは、KENです。
ご存知の方もいるとは思いますが、
6月22日に「インスタでルイスレザーの偽物を販売していた人が逮捕された」というニュースが飛び込んできました。
そこで今週は『今後ルイスレザーを二次流通で購入する際の注意』といった内容でお届けしたいと思います。
今回はある情報をもとに、ルイスレザーを二次流通で購入する際に注意すべき点。
そして、偽物のルイスレザーの見分け方などをまとめたものになります。
あらかじめご理解いただきたいのですが、この記事は今回の事件を掘り返そうというものではありません。今後起こりうる“二次被害、三次被害を防ぐ”という意図の記事になります。
また、ニュース記事には“偽物”とありますが、ここではあえて“非正規品”と表現します。
その点もふまえた上でご覧いただけますと幸いです。
偽物のルイスレザー販売で逮捕?
ルイスレザーの価格高騰が加速する昨今。
少しでも安く購入するため、個人間での取引をされる方も少なくないと思います。
そんな中、冒頭でもお伝えしたようにあるニュースが飛び込んできました。
それは、「ある男性がインスタグラムでルイスレザーの非正規品(記事曰く偽物)を販売していた」というもの。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/258291
断言はできませんが、おそらく革ジャン好き界隈の中でも有名な“あのインスタ代行アカウント”だと思います。
実際にアカウントを見てみるとしばらく投稿が止まっているようですし、以前からそういった情報も少し耳に入ってきていました。
革ジャン好きとしては、こういう事件が起きるのは非常に残念でなりません。
このニュースを受けて…
革ジャン仲間にも今回被害に遭われた方がいらっしゃいます。
その方を揶揄するつもりは一切ありません。
僕自身もたまたまこの“非正規品”を買っていなかっただけで、タイミングがあっていればオーダーしていてもおかしくはなかったと思います。
ただ1つ言えるのは、もしこの記事に書いてある通り、この男が意図的に“偽物”を販売していたのであれば許せません。
革ジャン好きの気持ちを踏にじる極めて悪質な行為だと感じます。
おそらく今回被害に遭われた方は「安く買えるからラッキー」という気持ちだけで買ったわけではないと思います。
日本ではオーダーできないカスタマイズができたり、納期も早かったりと色んな理由があったからこそこの代行人に依頼したわけです。
その気持ちを裏切っているわけですからね…
今後二次流通には注意!
今回注意喚起したいのはここからです。
この記事によると「2016年から5000万円ほど販売していた」と記載があります。
一着15万円計算でも300着以上。
つまり世の中には、少なくともこの方が販売した300着以上の非正規品ルイスレザーが出回っているということ。
そして、それらがフリマサイトなどの二次市場でも流通している可能性が高いということになります。
もちろん、フリマサイトで販売されているルイスレザーのほとんどは本物であると思います。
ただ中には、今回のようなルイスレザーの非正規品が混じっている可能性は十分あるということ。
そして今回のニュースを受けて、(非正規品とは知らずに買ってしまったユーザーさんが)手元にある非正規品のルイスレザーを手放すことだって考えられます。
今後、二次流通でルイスレザーを購入する際には細心の注意を払わなければいけません。
非正規品を見分けることは出来るのか?
そもそもルイスレザーの非正規品を見分けることは可能なのでしょうか?
結論から言うと、画像だけで判断するのは非常に難しいと思います。
つまり二次流通でルイスレザーを購入する場合、非正規品を掴むリスクを負わなければならないということです。
(※上記写真はイメージです)
とは言っても、昨今の値上がり事情やルイスレザーの納期を考えると、二次流通市場でルイスレザーを購入したいと考えている方も多いと思います。
そこで、そういった方が非正規品を掴まされないためにも、ここでは偽物を見分けるためのポイントをいくつかご紹介したいと思います。
ただこの見分け方については、詳しい方から教えていただいた情報を基にまとめたものであり、100%断言できるものではありません。
あくまで1つの目安としてご覧ください。
「リアルハイド」タグについて
ご存知、正規の現行品ホースハイドモデルには「REAL HIDE (リアル ハイド)」と記されたタグが付いています。
正規品でも昔のモデルには付いていなかったようですが、2015年以降に製造されたホースハイドモデルには必ず付いているものと認識しています。
しかし例の非正規品のホースハイドのモデルには、このリアルハイドタグが付いていなかったそうです。
※ただし2021年以降は非正規品にも付いているとのこと。
袖元のファスナーについて
袖元に使用されているファスナーによっても、製造の年代をある程度識別することができます。
切り替わりの時期は曖昧なのですが、2016年付近より前に製造されたモデルは“CLIXファスナー”。
それ以降に製造されたモデルは“Lightningファスナー”が使用されています。
(CLIXファスナー)
(Lightningファスナー)
この2つのファスナーはかなり似ているのですが、CLIXファスナーは「L」の文字が傾斜しており、Lightningファスナーは直角になっています。
先ほどの「リアルハイドタグ」と「袖元のファスナー」。
この2点を照合すれば、ある程度製造年を識別することが可能です。
例えばホースハイドなのに「リアルハイド」のタグが無く、袖元のファスナーが「Lightning」。
この場合はちょっと怪しいかもしれません。
その他ディテール
その他にも非正規品のルイスレザーには、正規品とは異なるディテールや仕様があるという情報が入ってきています。
例えば、ライナーのカスタムやポケット位置のカスタム。
更にはサイズの自由調整まで、正規品ではやっていないカスタムが行われていたようです。
また製品表示タグや、下げ札に違和感があるものも非正規品の可能性があるとのことです。
可能な限り出品者に、購入記録のレシートやギャランティーなども提示していただくことをお勧めします。
“違和感を感じたら買わない!”が賢明
大前提として、少しでも怪しいと感じたルイスレザーを購入するのは絶対に避けるべきだと思います。
というのも、これだけ長期に渡って販売し続けていたということは、今回出回っていた非正規品というのは非常に精巧な製品である可能性が高いと想像できます。
前述した通り、フリマサイトの添付写真だけで本物かどうかを見極めるのはかなり難しいはず。
極論、これだけ模倣品が出回ってしまった以上、二次市場ではルイスレザーの非正規品を買ってしまう可能性も往々にしてあり得るということです。
少しでも違和感を感じた場合は絶対に購入を控えてください。
まとめ
ということで今週は、ルイスレザーの非正規品を販売していた人が逮捕されたというニュースを受けて、『ルイスレザーを個人売買で購入する際の注意』についてお話ししました。
正直、今回この内容を記事にするのはすごく悩みました。
仲良くさせていただいている革ジャン仲間にも被害を受けた方がいらっしゃいますし、本当はこういうネガティブな話題を取り上げたくありません。
ただ僕自身、新品の安かろう悪かろうの革ジャンを買うのであれば、二次流通で定価の高い革ジャンを見つける方が“革ジャンを楽しめる”と発信しています。
そう言っている以上、こういった注意喚起をする責任もあると思っています。
何度もお伝えしているように、少しでも怪しいと感じたら買わないというのが鉄則だと思います。
今後こういった非正規品を販売する者がいなくなること。
そして被害を受けた方のもとに返金されることを願っております。
今回の内容ですが、もし誤っている点や不備などありましたらコメント欄にお願いします。
今回の件に限らず、模倣品や非正規品を購入する方が減るよう、みなさんと情報を共有し公開できればと思っています。
ぜひともご協力お願いいたします!
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コメント
YouTubeでも話題ですね。
僕は無知なのですが、インスタ代行は、ブランドから依頼されてたのか、それとも勝手にやってたのですかね?
僕は高い服を買う時は、必ずブランドのショップ(本店や旗艦店みたいな大きい店があればそこで)で買うようにしてます。
ルイスなら、直営のショップや正規の代理店でないとありえないと思ってました。
逆に出所や素性のわからない所で買うのに疑問や不安はなかったのか?
古着ならまだしも、新品のルイスをそういう所で買ったのはどんな考えだったのか?聞いてみたいかも。
ユウスケさん
いつもコメントありがとうございます!
ネット上で様々な情報が飛び交っているので、真実は分からないですが…
僕自身今回の一件はすごく教訓になったような気がします。