こんにちは、KENGOです。
突然ですが、
革ジャン最大の魅力と言えば、着込むほどに変化していく「エイジング(経年変化)」。
色艶やシワの入り方は、着る人のライフスタイルとともに唯一無二の個性を生み出します。

しかし、このエイジングの出かたは、革の種類によって大きく異なります。
そこで今週は、僕が実際に所有している「馬革・牛革・羊革・鹿革」の革ジャンを比較し、それぞれの違いや特徴を分かりやすく解説していきます。

購入前の参考や、ご自身の革ジャンの変化を楽しむヒントになれば幸いです。
革ジャンの革の種類で変わるエイジングの魅力

“初めての革ジャン”を検討している人にとって、悩むポイントの1つになるのが「革の種類」ではないでしょうか。
ネットやSNSでは・・・
「牛革は街着に不向きだ」
「羊革は破れやすい」
「結局、馬革が一番いい」などなど。
様々な意見が飛び交っています。
確かに、革の種類によってそれぞれ特性はありますが、それだけで判断するのは早計。
革素材は、鞣し(なめし)や染色といった製造工程によって仕上がりが変わり、エイジングの出かたにも大きく影響するからです。

そこで今回は、僕が実際に長く愛用している革ジャンを例に、革の種類ごとの特徴や経年変化の傾向をご紹介します。
机上の知識ではなく、実体験に基づいた比較なので、初めての革ジャン選びにもきっと役立つはずです。
(今回比較している革は、全てタンニン鞣しのものになります)
馬革(ホースハイド)の革ジャン

まずは馬革レザージャケットの特性や経年変化について。
馬革の特徴と質感

馬革(ホースハイド)は、毛穴が少なくきめ細かいなめならかな銀面(革の表面)を持つ革素材です。
余分な脂肪が少ないので、皮が薄くて軽くてしなやかな上に、強度は高いという特性を備えています。
しかしその一方で、運動量が多い動物ということもあり、原皮の時点でキズが多いという特徴もあるのです。
光沢 :★★★★★(強い)
耐久性:★★★★★(高い)
馬革レザージャケットの経年変化

僕も今まで多くの馬革レザージャケットを所有してきましたが、総じて“着用による変化が大きい革である”という印象を持っています。
新品時はマットな質感のものもありますが、数年の着用で鏡面のような艶へと変化。
立体的なシワが全体に入り、奥行きある表情が生まれる傾向があります。

特に最近だとこのジャケットが顕著に出ています。
こちらの革は、“素上げ”(革本来の風合いをそのまま生かした仕上げ)の馬革なので、馬革らしさがダイレクトに現れている印象です。
馬革の長所・短所と向いている人

馬革レザージャケットの傾向をまとめると以下のようになります。
【長所】
・高い耐久性
・劇的な艶変化
・意外と軽量
【短所】
・馴染むまで時間がかかる
・傷が多い
【こんな人にオススメ!】
長期間育てて劇的な経年変化を楽しみたい人、本格志向の重厚感な革ジャンを求める人。
牛革(カウハイド/ステアハイド)の革ジャン

続いては、牛革レザージャケットの特性や経年変化についてです。
牛革の特徴と質感

牛革(カウ・ステアハイド)は革ジャンの定番素材で、厚み・耐久性・質感、さらには供給の安定性という面で、バランスの良い革素材です。
月齢や鞣し方にもよりますが、適度な硬さと柔らかさを併せ持ち、着やすさとタフさを両立しています。
光沢 :★★★☆☆(中)
耐久性:★★★★★(高い)
牛革レザージャケットの経年変化

カーフ・キップ・ステアなど、月齢によって風合いは全く異なるのですが、比較的シボが強く、太めのシワが入りやすい傾向があります。
また艶感の変化は馬革ほど派手ではないものの、セミマットで落ち着いた大人の雰囲気を醸し出します。
牛革の長所・短所と向いている人

牛革レザージャケットの傾向をまとめると以下のようになります。
【長所】
・高い耐久性
・馴染むスピードがほどよい
【短所】
・派手なエイジングは少なめ
・カウ、ステアなどは重量がある
【こんな人にオススメ!】
初めて革ジャンを買う人、耐久性と着やすさを求める人。じっくりと時間をかけて経年変化を楽しみたい人。
羊革(シープスキン)の革ジャン

続いては、羊革レザージャケットの特性や経年変化について。
羊革の特徴と質感

羊革(ラム・シープスキン)は、非常に軽く、しっとりとした肌触りが特徴の革素材。
比較的薄く柔らかいため、ドレッシーな革ジャンやファッション性重視のモデルに使用される傾向があります。
その一方で品種によっては、肉厚で力強い雰囲気のシープも存在します。
光沢 :★★★☆☆(中)
耐久性:★★☆☆☆(低め)
羊革レザージャケットの経年変化

羊革レザージャケットは馴染みが早いのが最大の特徴。細かいシワや退色などが早く出やすく、短期間でヴィンテージのような経年変化を楽しめます。
傷がつきやすい点には注意が必要です。
羊革の長所・短所と向いている人

羊革レザージャケットの傾向をまとめると以下のようになります。
【長所】
・とても軽い
・早くエイジングを楽しめる
【短所】
・耐久性がやや低い
・傷に弱い
【こんな人にオススメ!】
軽さと柔らかさを重視し、早く経年変化を味わいたい人。
ファッションアイテムとして、革ジャンをワードローブに取り入れたい人。
鹿革(ディアスキン)の革ジャン

最後は、鹿革レザージャケットの特性や経年変化について。
鹿革の特徴と質感

鹿革(ディアスキン)は、軽くて柔らかくしなやかで、肌触りの良さが特徴。(“革のカシミア”とも呼ばれています。)
その柔軟性とは相反して、意外と丈夫で耐久性も高い革素材なのです。
また他の革よりも、通気性や吸湿性、耐水性にも優れているという特性があります。
光沢:★★☆☆☆(弱い)
耐久性:★★★★☆(中)
鹿革レザージャケットの経年変化

鹿革のエイジングは、“質感の変化”が中心。柔らかい素材のため、深くシワが入るといったエイジングはあまり見られません。

実際にこのライダースは5年以上愛用していますが、着用によるシワやアタリなどはほぼ付いていません。
更に柔らかさが増し、部分的に色味が深くなっているといった感じ。
好みはあると思いますが、革ジャンの価値観が変わるほどのレザーだと思います。
鹿革の長所・短所と向いている人

鹿革レザージャケットの傾向をまとめると以下のようになります。
【長所】
・驚くほど柔らかい着心地
・軽くて動きやすい
・お手入れが楽
【短所】
・経年変化によるシワが定着しにくい
・革の表面が剥離しやすい(引っかき傷が付きやすい)
【向いている人】
軽さや着心地を優先する人、柔らかい質感の革が好きな人。
革の種類ごとのエイジングを楽しむために

革ジャンは単なる衣服ではなく、「育てる楽しみ」が詰まった相棒です。
だからこそ、革の種類に合わせた“向き合い方”を知っておくことが、エイジングを最大限に楽しむコツとなります。
「正解」はない。自分のライフスタイルに合った革を選ぶ

どんな革にも一長一短があり、「どれが一番」ではなく「どれが自分に合っているか」が重要です。
たとえば──
ハードな経年変化を楽しみたいなら「馬革」。
着やすさと育てやすさのバランスを求めるなら「牛革」。
柔らかな着心地や軽さを重視するなら「鹿革・羊革」。
──といったように、自分の生活スタイル、ファッションの傾向、革ジャンに求める魅力に合わせて選んであげてください。
2. ケアも含めて“革ジャンとの対話”を楽しむ

革ジャンの魅力は、日々の着用やお手入れによって“自分だけの風合いが生まれていくこと”だと考えています。
ケアの時間も、革と向き合うひととき。
馬革には「磨き」を。
牛革には「育てる意識」を。
鹿革や羊革には「やさしい扱い」を。
そうした積み重ねが、時間とともに革の表情に表れ、あなたのストーリーを刻んでいくのではないでしょうか。
3. 革ジャンは「今が完成形」ではない

新品がゴールではなく、着続けることで完成されていくのが革ジャンの醍醐味です。
シワも擦れも…こぼしたお酒のシミ跡も、あなただけの味。
数年後に「これが俺の革ジャンだ」と胸を張れる、そんなエイジングを目指してみてください。
まとめ

──ということで今週は、僕が実際に所有している「馬革・牛革・羊革・鹿革」の革ジャンを比較し、それぞれの違いや特徴を解説してみました。
革ジャンの経年変化は、革の種類によって全く異なります。
「どの革が優れているか」ではなく、「自分の好みやライフスタイルに合った革」を選ぶことが、長く楽しむ秘訣だと僕は考えています。

また冒頭でもお伝えした通り、同じ革の種類だから同じように変化するわけではありません。
同じ革の種類であっても、月齢、鞣し、染色、その他加工の工程によって、全く違った経年変化を見せてくれます。
今回の内容は、あくまでも目安として参考にしていただければ幸いです。
それでは今週はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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コメント
この記事の写真でミズノのストロングオイル(野球グローブ用)で手入れしているものがありますが、手入れ用オイルとしてどうなのですか?ミンクオイルはブーツ用だと思っています。私は馬油を使っていますが‥
たむたむさま
コメントありがとうございます。
こちらの画像ですが、以前「ストロングオイルを革ジャンに塗ったらどうなるのか?」という企画で使用した画像を引用したものになります。
ストロングオイルを推奨しているというわけではございませんの、ご了承ください。
ご指摘ありがとうございます。