こんにちは、KENGOです。
ここ数年、オトコフクDXでは何度も触れてきたテーマがあります。
それが、“革ジャンの値上げ問題”です。
気づけば、多くのブランドで年1回の価格改定が当たり前になりました。
しかも数千円ではなく、数万円単位での値上げも珍しくありません。
今回はそこから一歩踏み込んで、
『今後、革ジャンの価格は下がることがあるのか?』
この点にフォーカスして、あらためて考えてみたいと思います。

結論から言うと、
僕は、「革ジャンの価格は今後も下がらない」と考えています。
なぜそう考えるのか。
仕事柄メーカーさんのお話や、その現場の裏側も少し見てきたつもりです。
できるだけ噛み砕いて、順を追ってお話ししていきます。
ぜひ最後までチェックしてみてください。
なぜ、ここまで革ジャンは値上がりしてきたのか

まずは前提の整理から。
ここ最近の革ジャンの値上げには、いくつかのはっきりした理由があります。
①原材料費の高騰

原皮価格、鞣し代、染色コスト。
革にまつわるすべての工程でコストは上がっています。
②人件費の上昇

革ジャンは今も、職人の手作業が欠かせないアイテムです。
ここを削ることは、品質の低下に直結します。
③為替の影響

海外生産・輸入に頼る製品ほど、為替の影響は避けられません。
革ジャンもその最たる例。
職業柄、直近の価格改定を見てきましたが、
正直、ブランド側も「上げたくて上げている」わけではありません。
それでも結果として、年1回の価格改定が定例になってしまっている。
これが、今の現実です。
エンドユーザーも値上げに慣れてきている?

あとこれは体感ベースの話にはなりますが、
僕たち消費者側も、値上げに少しずつ慣れてきているように感じます。
事実、価格改定前の駆け込み需要も少なくなっている傾向です。
「また上がったか……」
そんな声はあっても、完全に買わなくなる人はそこまで多くない。
とはいえ、これは決して楽観できる状況ではありません。
毎年、数万円ずつ上がっていけば、いつか「さすがに無理だな」と感じるラインは必ず来ます。
革ジャン好きにとっては、なかなかシビアな問題。
ほんと死活問題ですよ……これは(笑)
革ジャンの価格は今後下がるのか?

ここからが本題です。
ここまで高騰した革ジャンの価格帯が、将来的に下がる日は来るのでしょうか。
冒頭でもお伝えした通り、
僕たちが好きなブランドの革ジャンに関しては、「価格(メーカー上代)が下がる可能性は極めて低い」。
僕はそう考えています。
ここでひとつ、誤解がないように前提条件をお伝えしておきます。
今回このテーマで取り上げているのは、
・革ジャンを専門としているブランド
・もしくは、革ジャンを継続的に展開しているブランド
・その中でも、定番として作り続けられているロングセラーモデル
についてのお話です。

トレンド消費を前提としたファストファッションや、アパレルブランドからスポット的に展開される革ジャン。
また、合皮や量産を前提とした製品などには該当する話ではありません。
その点はご理解ください。
なぜ、「情勢が良くなっても価格は下がりにくいのか?」

ここで多くの人が疑問に思うのが、
「もし世の中の情勢が今より良くなったら、革ジャンは安くなるのでは?」という点だと思います。
こちらも結論から言うと、
情勢が好転しても、“メーカー上代”が下がる可能性は相当低いと感じています。
理由を分解して見ていきましょう。
※メーカー上代とは、
メーカーや卸売業者が設定した販売価格(希望小売価格)のことです。
① 円高になれば、価格は下がるのか?

「円高になれば輸入コストが下がる」
これは事実です。
ただし、それがそのまま値下げにつながるかというと別の話。
為替によるコスト減は多くの場合、
“値上げの抑制”や“利益率の回復・改善”。
このどちらかに使われます。
一度上げた上代を、「為替が戻ったので下げます」とするのは、ブランド側にとってリスクが大きいわけです。
・過去に高値で買ったユーザーへの説明
・ブランド価値の維持
・次の為替変動への備え
これらを踏まえると、
ブランドビジネスの観点からも“円高=値下げ”とはなりにくいのが現実です。
② 人件費が下がる未来はあるのか?

次に人件費について。
結論から言うと、
人件費が下がる可能性は、ほぼ考えられません。
特に革ジャンのような、熟練した技術を必要とするアイテムは尚更。
むしろ現実は、
“職人の高齢化”や“後継者不足”。
この問題の方がよっぽど深刻らしいのです。
人件費を下げるどころか、
「確保するために上げざるを得ない」方向に進んでいる。
そんな話を、あちこちで耳にします。
③ 原価が下がっても、上代は下がらない構造

仮に一部のコストが下がったとしても、メーカー上代が下がるケースはほとんどありません。
理由はシンプルで、
その“余白”は次のリスクへの備えになるからです。
・次回の原材料高騰
・為替の急変
・物流コストの上昇
この数年で、ブランド側も“不安定な時代”を嫌というほど経験しているはずです。
だからこそ、「下げるよりも耐える方向に使う」。
この判断になる可能性が高いと感じます。
メーカー上代と、流通による価格の違い

ここで一度、「どこで買うかによって価格がどう変わるのか」も整理しておきましょう。
同じ革ジャンでも、価格の決まり方は流通によって異なります。
正規流通(メーカー・正規取扱店)

メーカー上代をベースにした、最も基本的な価格。
・サイズ交換
・修理相談
こういった安心感も含めた価格です。
ここの価格が大きく下がることは、基本的にはありません。
並行輸入の場合

並行輸入品は、為替や仕入れタイミングによって価格が変動します。
円高のタイミングで仕入れられたものは、正規価格より安く出回ることもあります。
ただし、
・仕様が異なる場合がある
・アフターサポートが受けられない、etc.
この点は理解した上で選ぶ必要があります。
二次流通(中古市場)

中古市場では、価格は需要と状態次第。
定番モデルで人気があれば、意外と値落ちしないこともあります。
一方で、トレンド性の強いモデルは一気に下がることも。
ここはメーカー上代とは、まったく別のロジックで動いていると考えられます。
それでも「下がる」とすれば、こんなケース

とはいえ、すべての革ジャンが絶対に下がらない、とは思っていません。
下がる可能性があるとすれば、主にこの2つ。
技術革新が起きた場合
革の加工や縫製技術が大きく進歩し、品質を保ったままコストを下げられるようになれば。
…ただしこれは、かなり限定的な話。
「職人の手がほぼ不要な革ジャン」が生まれない限り、劇的な価格低下は考えにくいと思います。
トレンドアイテムとしての革ジャン

定番ではなく、トレンド色の強いデザインの革ジャン。
こういったモデルは、需要が落ちれば価格調整が入る可能性はあります。
ただし今回話しているのは、いわゆる革ジャンブランドの定番モデル。
ここは切り分けて考える必要があります。
逆に言うと、アパレルブランドやセレクトショップから展開される、スポット商品に関しては需要に応じて価格変動はあり得ると思います。
…というか、上代から逆算して商品企画を行うケースも多いんじゃないでしょうか。
まとめ|だからこそ、どう向き合うか

ということで今週は、『今後、革ジャンの価格は下がることがあるのか?』
この点にフォーカスして、あらためて掘り下げてみました。
革ジャンの価格は、今後も大きく下がる可能性は低い。
これが、今の僕の見解です。
だからこそ大事なのは、
「いつか安くなるのを待つ」ではなく、
「今の自分にとって、納得できる一着かどうか」。
ライフステージ。
着る頻度。
価値観。
そのタイミングで、無理のない範囲で選ぶ。
ここが重要なのかなと考えています。

革ジャンは、いつの時代も贅沢品です。
だからこそ、ちゃんと考えて選びたい。
この先、価格はどんどん上がるかもしれません。
でも、その中でどう楽しむか。
そこを考えるのも、革ジャン好きの醍醐味なのかもしれませんね。
それでは今週はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
毎週日曜日 19時更新
革ジャン専門のブログコンテンツ
オトコフクDX
↓オトコフクDXが本気で作った革ジャン販売中↓
販売累計数100着突破!
↓革ジャン愛好家たちの画像を集めたライブラリー↓








> 最高のエントリーモデル「Liugoo+」の詳細ページ
> Newコンテンツ「革ジャンライブラリー」はこちら

コメント