こんにちは、KENです。
先日、アタッチメントのデザイナー熊谷和幸 氏が、2022年春夏シーズンをもってデザイナーを退任するというニュースが飛び込んできました!
https://www.wwdjapan.com/articles/1239314
あの頃のドメブラが好きだった世代にとっては、結構衝撃なニュースだったのではないでしょうか。
と、同時に「最近ドメスティックブランドって聞かなくなったな」と感じてしまいました。
そこで今回は、『ドメスティックブランドの変化』をテーマに、レザージャケットに定評のあるドメスティックブランドの昔と今について調べていきたいと思います!
ドメスティックブランドには興味がなかったという方にも、見ていただきたい内容となっています!
また後半では、レザージャケットに定評のある近年のドメスティックブランドもご紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください!
ドメスティックブランドとは
ドメスティックブランド(通称ドメブラ)とは、日本生まれのブランドのことを総じて指します。
有名どころだと、今や世界で活躍する“コムデギャルソン”や“イッセイミヤケ”などのブランドが挙げられます。
(左:コムデギャルソン / 右:イッセイミヤケ)
一口に“ドメスティックブランド”といっても幅広いのですが、今回フォーカスするドメスティックブランドは90年代後半に創立した、いわゆるデザイナーズブランドに位置するブランドです。
(範囲が難しいのですが、アンダーカバーなどの裏原系ブランドとはまたちょっと違う立ち位置)
定義としては、日本人デザイナーが手がける国内生産のアイテムのみを展開するブランドになります。
当時はカジュアルからきれいめ・モード、ロックなテイストのアイテムが多かったように記憶しています。
ブランドにもよりますが、価格帯はセレクトショップとメゾンブランドの中間ラインに位置するブランドになります。
2000年代前半がドメブラ全盛期!?
今回フォーカスするのは、アタッチメントと同じく90年代に創立したドメスティック(デザイナーズ)ブランド。
90年代後半に続々と新たなブランドが立上がり、そこから2010年頃にかけて日本のファッション業界を盛り上げていました。
例を挙げると、アタッチメント、wjk、ファクトタム、ラウンジリザード、ロエン、ロアー、バックボーン、シェラック、パラノイド、などなど…
今名前を挙げていても懐かしいなと思ってしまうブランドもあります。
思えばドメブラど真ん中世代の僕にとって、ファッションに関心を持たせてくれたのも、革ジャンを好きになるキッカケをくれたのもドメスティックブランドでした!
(シェラックのライダースを着用する20代前半の僕です 笑)
そんなドメスティックブランドをだんだんと聞かなくなってくるのは寂しいですね。。。
ドメブラはレザーアイテムが得意
実はドメスティックブランドには、レザージャケットに力を入れているブランドが多く存在しています。
今でも人気の博す“イサムカタヤマ バックラッシュ”はもちろんのこと、当時はロエンやシェラック、ディアーナ、ラウンジリザードなど、数々“名作”と呼ばれるレザージャケットをリリースしていました!
アタッチメントとカズユキクマガイもその一つ。
ホースバッドという最高級のレザーを贅沢に使用した、ライダースジャケットをリリースしていたのも記憶に新しいですね。
僕自身も今までに、アタッチメントやファクトタム、ラウンジリザード、シェラックなどのレザージャケットを多数所有していました。
↑2015年頃のラウンジリザードのライダースジャケット(これめっちゃ良かったな…)
どのブランドもハイクオリティなレザージャケットをリリースしており、今でもフリマサイトなどで探すこともあるほどです。
ドメブラのレザージャケットの特徴
当時のドメスティックブランドにはいくつか共通する特徴がありました。
①特有のタイトなシルエット
これは当時のトレンドの影響も大きいと思いますが、肌に吸い付くようなシルエットのライダースジャケットが人気でした。
②シンプルでミニマルなデザイン
デザイナーズというとアバンギャルドなイメージがありますが、当時のドメスティックブランドは、比較的シンプルなデザインのアイテムが多かった印象です。(もちろんデザイン性の高いドメブラもありましたが)
どちらかというと、素材の良さで勝負していた感じがします。
③ririファスナー
当時のブランドあるあるですが、どのブランドもスイスの高級ファスナーのriri社製のファスナーを使用していました。
今はほとんどのブランドが、YKKのエクセラファスナーを使用しています。
そして何よりも、革の質をとことん追求したブランドも多く、僕の中では「レザージャケットを買うのならドメスティックブランド」というイメージがあったほどです。
しかし、残念なことに90年代に創立したドメスティックブランドで、今も勢いのあるブランドはほんの一握り。
売り上げ規模で見ると、大半のブランドが衰退してしまっているのではないでしょうか。
2000年以降に創立したドメブラ
一時期ほどの勢いはないものの、今でも人気の高いドメスティックブランドはいくつも存在しています。
そこで最後に、昨今人気のあるドメスティックブランドの中から、レジージャケットにも定評のあるドメスティックブランドを4つご紹介したいと思います!
Scye(サイ)
2000年に日高久代氏と宮原秀晃氏により創立したファッションブランド“Scye(サイ)”。
レザージャケットのカスタムオーダーを受注するなど、革ジャンにはかなり力を入れているブランドです。
JOHN LAWRENCE SULLIVAN(ジョンローレンスサリバン)
2003年よりスタートした、テーラーを得意とするファッションブランド“ジョンローレンスサリバン”。
毎年リリースするライダースジャケットには定評があり、ミュージシャンなどの愛用者も多いことで知られています。
デザイナーは柳川荒士氏。
Name.(ネーム)
2011年よりスタートしたファッションブランド“Name.(ネーム)”。
質の高いレザーを使用しながらも、トレンドライクなデザインとシルエットで都会的なライダースジャケットを展開しています。
デザイナーは海瀬亮氏。
STRUM(ストラム)
2013年よりスタートした、レザーアイテムに特化したブランド“STRUM(ストラム)”。
独自の革や加工を駆使し、唯一無二のレザージャケットを展開しています。
デザイナーは、バックラッシュでも経験を積んだ桑原和生氏。
上記の4ブランドが、今でもレザーアイテムに力を入れているなという印象を受けたブランドです。
もちろんこの他にも、レザージャケットに定評のあるドメスティックブランドはたくさんあります。
しかし当時に比べると、レザージャケットに力を入れているドメスティックブランドは圧倒的に減ってきたように思えます。
トレンドも大きく関わっているとは思いますが、なかなか売れないのが現状なのでしょうか…。
まとめ
というわけで今回は、『ドメスティックブランドの変化』をテーマに、レザージャケットに定評のあるドメスティックブランドの昔と今についてまとめてみました。
僕自身、しばらくドメスティックブランド離れ気味ではあったのですが、こうして改めて調べていくと、やっぱりドメスティックブランドっていいですね!
無くなってしまったブランドありますが、一方 今でも人気のブランドだって沢山あります。
最近では以前よりも、少しリラックス感のあるスタイルを提案しているブランドが増えてきました。
僕はこういうスタイルも結構好きなので、現在のドメスティックブランドも良いなと思います。
インポートブランドにはないディテール。
そしてこだわり抜いたマテリアル。
久々にドメスティックブランドのレザージャケットを探してみようかなと思いました。
革ジャンの購入を考えている方は、ぜひドメスティックブランドのレザージャケットも候補に入れてみてはいかがでしょうか。
それでは本日はこの辺りで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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