こんにちは、KENです。
さて今週は前回からの続き『iade leatherで革ジャンをオーダーしてみた』の後編をお届けしたいと思います。
前回の記事を読んでいない方は、先にそちらをご覧ください。
>「iade leatherのライダースをオーダーしてみた」
今回は満を持して、カスタムオーダーした“iade leather(イアデ レザー)のライダースジャケット”をレビューしていきたいと思います!
果たして理想通りの革ジャンが仕上がったのか!?
それとも……
完成したライダースジャケット
まず先に、完成したiade leatherのライダースジャケットを見ていただきたいと思います!
完成品がこちら!
物だけで見るとシンプルな普通のダブルライダースジャケットですよね。
着用したイメージはこんな感じです。
どうですか?
結構いい感じだと思いませんか!
結果的に言うと、かなり理想に近いライダースジャケットが仕上がったと満足しています!
このシンプルなデザインの中に、僕なりのこだわりが詰まっているというわけです!
どこをどのようにカスタマイズしたのか、詳しくご紹介していきたいと思います。
最後までお付き合いいただければ嬉しいです!
こだわりポイント①-デザインのカスタマイズ-
まずはオーダーしたライダースジャケットの、デザインのカスタマイズについて触れていきたいと思います。
デザインのベースとなった、iade leatherの既存モデルがこちら↓(サンプルモデル)
そして僕がオーダーしたライダースジャケットがこちら↓
(オーダーモデル)
シンプルで良くないですか?
ざっくり言うと、フラップベルトが無いサイクロンのようなデザインに仕上がっています。
デザインの変更点は以下の3箇所です。
1.コインポケットの排除
限りなくシンプルなデザインに仕上げたかったので、なるべく装飾は無くすためフロントのコインポケットは排除。
フロントの装飾は3つのファスナーポケットだけに留めました。
2.アームファスナーポケット
アームにファスナーポケットを追加。
ルイスレザーから影響を受けているのですが、単純にこれがある方が好きなんですよね。
3.ファスナートップの変更
ファスナーポケットの引き手パーツを全てボールチェーンに変更しました。
無駄を削ぎ落とした分、ボールチェーンにすることで微妙に装飾性が増し、ライダースジャケット特有の男っぽさ、そしてクラシックな印象というのがプラスされます。
あとはシルエットを微調整できるようにダブルファスナーへの変更もしました。
こだわりポイント②-身頃のシルエット-
今回一番こだわったのが身体のサイズ・シルエットです。
前回の記事でもお伝えした通り、そもそも今回のテーマは“閉じて着用するダブルライダース”。
(お手本となるお二人のライダーススタイル)
ですので、閉じて着用した際にかっこよく見えるシルエットというのが大前提にありました!
そこでポイントとなるのが身幅のバランス。
基本閉めて着用するのを想定し、普段着ているダブルのライダースジャケットよりも身幅(バスト)を少し広げました。
さらに閉めた際にウエストラインのシェイプが効きすぎないよう、ウエスト幅を広げストンと落ちるようなシルエットにしました。
下の1枚目がお借りしたサンプルモデルで2枚目がオーダーしたモデル。
(サンプルモデル)
↓
(オーダーモデル)
お分かりでしょうか。
若干サイズアップしているのに加え、ウエストのシェイプが無くなりストンとしたシルエットになっています。
▼ 最終的な寸法 ▼
バスト: 100→102cm
ウエスト:92→96cm
裾周り: 95→95cm
ここのバストとウエストの差がポイントです!
こだわりポイント③-開けて着てもかっこよく-
閉じて着用した際にかっこよく見えるシルエットと言いましたが、ライダースを着用する際、必ずしも閉めているわけではありません!
ちょっと暑いなと思った時。
バランス的にインナーを見せたい時。
お店で食事やお茶をする時。
このようなシーンでは開けて着ることだってあるわけです。
なので結果的に、開けてきてもそれなりにバランス良く見えないと本末転倒!
そこで微調整したのが、前立ての重なり部分の幅です。
ここを狭めることによって開けてきても左右の重なる面積が減り、バランス良く見えるのです。
それに付随し襟元少し小さくしたというわけです。
閉めてきた時の見え方に比重を置きつつも、ぎりぎり開けてきてもかっこよく見える絶妙なバランスにオーダーしました。
こだわりポイント④-アームのシルエット-
もう一つのこだわりポイントは“アーム”のシルエット。
ここも結構自分の中で強いこだわりがあります。
単純に細すぎるのも苦手ですし、太すぎると野暮ったく見えてしまいます。
そこで目指したのは絶妙なライン。
若干広げた身幅に対して、バランス良く見える程よくすっきりとしたアームシルエットです。
そこで下記の3ヶ所を細かく指定し、腕から手首にかけてテーバードの効かせたシルエットにしました。
二の腕周り:36cm
肘周り:32.5cm
手首周り:27cm(ファスナー開)
仕上がりがこんな感じ。
(サンプルモデル)
↓
(オーダーモデル)
ここも好みの問題にはなるのですが、僕としては細すぎず太すぎない理想のシルエットに仕上がりました!
革の質
最後は“革の質”について。
今回素材にはベジタブルタンニン鞣しのホースハイドを選びました。
1.3mmというかなり肉厚で堅牢なホースレザーなため、存分に経年変化を楽しめる素材になります!
↓ちなみに1週間ほど着込むとこんな感じに馴染んできます。
ガチガチの革を育てるこの高揚感は久しぶりです!
やっぱりエイジングは手間暇をかけてじっくり育てるのが醍醐味ですよね!
さらに茶心(茶色に染めた後黒に染める)仕様なので、着込むほどに中から茶色が出てきていい味が出そうです!
ただかなり硬い革になるので、馴染むまではしばらく動きにくくストレスを感じるとは思いますので、革ジャンを着慣れていない方は注意が必要です!
個人的にはめちゃくちゃ好みの革です!
まとめ
ということで今回は、『iade leatherでオーダーしたライダースジャケット』をレビューしてみました!
お世辞抜きで言います!
僕の知る限り、9万円でこれ以上のクオリティの革ジャンはありません!
だってこれカスタムオーダーしていますからね!
それでいて革ジャンとしてのクオリティもかなり高いです!
革もベジタブルタンニン鞣しの国産の馬革を使用しているにも関わらず、背面なんかも贅沢に二枚仕立て!
しかもiade leatherを運営されている、代表兼職人さんがお一人で作っているのでもちろん日本製。
これだけ硬い革だと縫製がかなり難しいはずなんですよ。
某有名日本ブランドのライダースでも、厚手の革を使った製品だと縫製が甘かったりするので…。
素人目線ですが、仕立てが本当に良いと思います。
流石は国内有名ブランドのOEMを手掛けていただけの、確かな腕をお持ちだなと感動しました!
ただし!
1つ難点をあげるとするならば、やはりマイサイズ問題。
自分で自分のサイズ、もしくは自分好みのサイズを測るというのは少々難しいかもしれません。
実際僕も今回オーダーしてみて、後から「肩幅があと数センチ欲しかったな…」と思いました。
ここはセルフオーダーの難しいところではあります。
ただiade leatherの方がとても親身になって相談に乗ってくださるので、そこまで億劫にならなくても大丈夫だと思います。
色々と専門的なアドバイスもくださいますし、初めての方でも安心して相談できると思います。
今回僕もオーダーする際かなり細かな注文をしたのですが、どれも快く対応してくださりかなり信頼できる方だという印象を持ちました。
この“自分のサイズをしっかり把握しオーダーする”というハードルさえクリアできれば、非常にコスパ良く自分だけの最高品質の革ジャンが作れるというわけです!
いろいろ言いましたが、“イージーオーダーしたベジタブルタンニンのホースレザー使用の日本製ライダースジャケット”が9万円って単純にすごいことだと思いますよ!
品質面とサービス面どちらも兼備しており、僕の知る限り最高峰のレザージャケットを作れるブランドではないでしょうか。
正直まだまだ書きたいことは山ほどあるのですが、終われなくなるのでこれくらいにしておきます(笑)
それでは本日はこの辺りで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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コメント
初めてまして。この記事を読んで、自分もライダースのオーダーを考えています。
この記事のモデルさんの身長、胸囲、ウエストなどのサイズ、またオーダーしたライダースの着丈を教えて頂きたいのですが。
宜しくお願いします。