こんにちは、KENです。
さて!
今週は読者さまからちょこちょこご質問をいただいている、“撥水レザーの革ジャン”をテーマにお届けしたいと思います。
今までに何度か「撥水レザーの革ジャンについてどう思いますか?」などのご質問を頂く機会がありました。
そこで今回は『撥水レザーのレザージャケット』について、僕なりの視点でメリットやデメリットをまとめていきたいと思います。
「撥水レザーの革ジャンって実用的なの?」
「撥水レザーの経年変化ってどうなの?」
などなど…
革ジャン好き目線で、撥水レザーの革ジャンについてとことん深掘りしていきます!
撥水レザーの革ジャンを検討しているそこのあなた…
ちょっと待った方がいいかもしれませんよ?
撥水レザーとは
まず“撥水レザー”とは、どういったレザーなのでしょうか。
その名の通り、撥水効果のある革のことを指します。
メーカーによって“ウォータープルーフレザー”や“耐水レザー”とも言われており、その定義は若干曖昧な気もします。
製造方法や加工方法についてはメーカーによって異なるようですが、一般的には革の銀面(表面)に撥水加工を施したものが多いようです。
ただし、中には鞣しの段階で撥水剤を入れ、革の繊維に浸透させるという製法もあるようです。
(後者の製法は、比較的革の風合いが良いと言われています)
カバンやシューズなどの革製品に使用されることも多く、もちろんレザージャケットに使われることもあります。
撥水レザーの革ジャンについて
それではここからが本題!
そんな“撥水レザーを使用した革ジャン”というのはどうなのでしょか?
ちなみに僕も過去に3着の撥水レザーの革ジャンを購入したことがあります。
その内の一着はまだ手元に残っています。
結論から言うと、個人的には撥水レザーの革ジャンにはそこまで魅力を感じていません。
誤解が無いように言っておきますと、このブログでも何度かお伝えしている通り、“革ジャンの良し悪しの基準”っていうのは人それぞれです。
その人のライフスタイルや好みのファッションなどによって変わってきます。
あくまで、僕の価値観に撥水レザーの革ジャンは合わないなという意味です。
では具体的に、どういった点でそう感じたのか。
メリットとデメリットを見ながらご紹介していきたいと思います。
撥水レザー革ジャンのメリット
まず撥水レザーの革ジャンのメリットから見ていきたいと思います。
耐水性に優れている
撥水レザーの革ジャンのメリットは、もちろん“耐水性に優れている”という点。
もうこれに尽きるといっても良いでしょう。
本来革ジャンというのは耐水性が低く、なるべく雨の日の着用は避けた方が良いと言われています。
その概念を大きく覆すのが、撥水レザーの革ジャンです。
水を弾くので、雨の日だろうが雪の日だろうが気兼ねなく着用できるというわけです。
清潔感を保てる
もう一つは“清潔感を保てる”という点です。
どういうことかというと、耐水性があることで“お手入れ方法の幅が広がる”という意味です。
例えば、表面を濡れたタオルなどでゴシゴシ拭くこともできますし、物によっては洗濯が可能という撥水レザーもあります。
つまり、従来の革ジャンよりも綺麗な状態を維持できるということになります。
また、そこに付随してカビが発生しにくいという利点もあるので、“お手入れが楽である”という捉え方もできます。
ただ、革ジャンを所有する上で、「お手入れが楽というのは本当にメリットなのかな?」と少し疑問も感じます。
お手入れの方法によっても味の出方が変わってくるのに、なんだか個性を消してしまっている気もします。
撥水レザー革ジャンのデメリット
続いては、撥水レザーの革ジャンのデメリットを見ていきたいと思います。
革の風合いが劣る
まず1つ目は、従来の革に比べ“革の風合いが劣る”という点です。
これは僕が一番懸念するポイントです。
おそらく一般的な撥水レザーは表面にコーティングを施しているものが多いため、どうしても革の風合いが潰れてしまいがちなのでしょう。
もちろん全ての撥水レザーを見たわけでは無いので一概には言えません。
また、中には従来のレザーと比べても見劣りしない質感の撥水レザーもありました。
僕が過去に所有していた、ミスターオリーブのシングルライダース(それも初期モデル)は、撥水レザーでしたが革の風合いが良かったと記憶しています。
ただ、僕の知る限りでは、撥水レザーの革の風合いやタッチ感というものは、どこか淡白で温かみのない風合いのレザーが多いなという印象です。
安価な物だと尚更です…。
経年変化を楽しめない
そして2つ目は、“経年変化を楽しめない”という点。
1つ目のデメリットと重複する点もありますが、やはり特殊な加工が施されているため、腕のシワやアタリ、表情などにあじが出にくいというデメリットがあります。
個人的には革ジャンの醍醐味って“経年変化”だと思っています。
その醍醐味が損なわれてしまうのであれば、そこまでして撥水レザーの革ジャンを着る意味ってあるのかな…と正直思ってしまいます。
何度も言うように、“僕にとっては”…ですよ。
撥水効果の持続性
3つ目のデメリットは、“撥水加工は半永久的ではない”という点です。
これも撥水レザーの種類にもよりますが、多くの撥水レザーというのは、だいたい1年から3年ほどで撥水効力が低下していくそうです。
それに撥水コーティングのレザーの場合だと、表面のコーティングが剥がれれば、そこから水が浸透する場合だって考えられます。
実際革ジャンって長く着るもの。
ガシガシ着込むことで“撥水効果が無くなる可能性がある”というのはちょっと気になりますよね。
革ジャンと撥水レザーは、どこか相反している気もします。
撥水レザーの革ジャンはあり?なし?
前述したように、個人的な意見をいうと「撥水レザーの革ジャンにはそこまで魅力を感じない」というのが本音です。
確かに耐水性に優れているというのは、革素材にとって大きなメリットではあります。
しかしそれ以上に、革ジャンとしての個性を消してしまっているようにも思えます。
実際問題、革ジャンを着る上で「雨が気になる」という方は非常に多いと思います。
確かにタンニン鞣しのレザーは、雨に濡れるとシミができたり、風合いが変わってしまいますからね。
ただそれも含めて“あじ”と捉えることだってできるのが、革ジャンの面白いところでもあります。
僕の仲良くさせて頂いている革ジャン仲間の方は、高額なタンニン鞣しの革ジャンであろうと、「買ったその日に洗ってクタクタにしてから着る!」という方だっていらっしゃるくらいですからね!
もしどうしても雨が気になるという方は、クロム鞣しの革ジャンに防水スプレーを使用すれば充分対策はできるかと思います。
撥水レザーを使用した革製品
…と、まぁ撥水レザーの革ジャンに難色を示しているものの、撥水レザー自体はかなり実用的な素材だと思っています。
例えば、レザーシューズやレザーバッグ。
これは撥水レザーのものだと、かなり重宝しますると思います。
僕も実際に撥水レザーのバッグを使っていましたが、めちゃくちゃ実用的で良かったです!
特にビジネス系の革製品など、綺麗な状態を保ちたいアイテムにはとても向いているのではないでしょうか。
まとめ
ということで今週は、読者さまからご質問を頂いていた、『撥水レザーの革ジャン』について書いてみました!
もちろん撥水レザーの革ジャンにしかないメリットはありますし、「俺は豪雨の時でも革ジャンを着たいんだ!」という方にとってはすごく適したアイテムだと思います。
ただ僕も何着か所有して気がついたのですが、“撥水レザーの革ジャン”って、よーく考えると「これって革ジャンの必要あるのかな?」と疑問を感じるようになりました。
確かにキャッチコピーしてとしては魅力的なんですけどね…
個人的には、撥水レザーを使用したアイテムっていうのは、革ジャンよりもバッグやシューズの方が良いのかなと考えています。
今回の内容は、あくまで僕個人の革ジャンに対する見解になります。
また、僕が知らないだけでめちゃくちゃ良い風合いの撥水レザーの革ジャンだってあるかもしれません!
もしそういったアイテムがあれば、その際はぜひ教えていただけますと幸いです!
よろしくお願いします。
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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