こんにちは、KENです。
突然ですが質問です。
「革ジャンのディテールで一番気にするポイント」ってどこですか?
襟の大きさ、ポケット、ファスナー、金具パーツなどなど…
これらは全て、革ジャンが好きな方にとっては何一つ妥協できないディテールポイントだと思います。
その中でも特に、僕が昔から気にしているディテールは“ファスナー(ジッパー)”です。
ファスナーを見るだけで、そのブランドのルーツなんかも見えてくるといっても過言ではありません。
そこで!
今週は『革ジャンに使われているファスナー』をテーマに、“革ジャンとファスナーの関係性”や、“あのブランドの革ジャンはどこのファスナーを使っているのか?”について調べていきたいと思います!
今までファスナーに関してそこまで気にしていなかったという方も、ファスナーの奥深さを知ることで更に革ジャンが好きになるかもしれません!
ぜひ最後までチェックしていただけると嬉しいです。
革ジャンとファナー
レザージャケット(特にライダースジャケット)にとって、ファスナーパーツは欠かせないものです。
特にダブルライダースジャケットなどは、ファスナーパーツの大小や色味によってジャケット全体の印象を大きく左右することになります。
さらに、ファスナーによって影響するのはルックスだけではありません。
一口に革ジャンのファナーと言っても、年代や国によって使われているものは様々。
ファスナーにはその洋服のルーツやコンセプトが詰まっており、作り手(ブランド)の背景が見えてくると言っても過言ではありません。
つまり“革ジャン”と“ファスナー”には密接な関係があると言えるのです。
あの革ジャンはどんなファスナー
それではここからは、世の中の革ジャンで使用されているファスナーのメーカーについて見ていきたいと思います。
海外ブランド
まずは海外ブランドのレザージャケットから調べていきたいと思います。
ルイスレザーには“CLIX(クリックス)”のジッパーが使用されています。
ルイスレザーの代名詞とも言えるディテールポイントの1つです。
「schott」の刻印が入ったオリジナルファスナーを使用。
ごく稀にYKK社のファスナーを使用することもあるらしい。
年代によっても異なるようですが、“CROWN(クラウン)”、”“CONMAR(コンマ―)”、“TALON(タロン)”ジッパーなどが使用されていたようです。
“ALBERT(アルバート)”をジッパーを使用。
意外とこの手のブランド名ではダブルファスナー仕様なのは珍しいですね。
2000年以前は“TALON(タロン)”ファスナーを使用、それ以降はオリジナルのファスナー(おそらくYKK社製)のものを使用しているようです。
エアロレザーでは“TALON(タロン)”ジッパーを使用しています。
エアロレザーのファスナーといえば、レザーの引手が多い印象があります。
年代によって様々で、初期の頃(1999年)~2005年頃までは、“MRS(メラス)”ジッパー。
その後はriri(リリ)社やYKK社などのジッパーが使用されていたそうです。
サンローランのライダースでは、ブランドロゴが刻印されたオリジナルのファスナーが使用されています。(メーカーは不明)
やや大ぶりで独特なフォルムの引手は、デザインのアクセントとしても印象的です。
エンメティでは、ブランド名が刻印されたオリジナルファスナーを使用。(ラッカーニ社)
スタイリッシュなフォルムが印象的です。
日本ブランド
続いては、日本ブランドの革ジャンに使われているファスナーについて調べていきます。
アディクトクローズの革ジャンには、アルミ製のオリジナルファスナーを使用しています。(メーカーは不明)
金具部分はヴィンテージ加工も施されており、デザイナーさん曰くかなり拘っているようです。
666ではジェームスグロースと同じく、“ALBERT(アルバート)”ジッパーを使用しています。
ファインクリークレザーズでは、“TALON(タロン)”や“WALDES(ウォルディーズ)”の復刻ジッパーを採用。
モデルによっては、“CLIX(クリックス)”のファスナー、袖元には“ALBERT (アルバート)”を使用しているモデルもあります。
バックラッシュと言えば以前は“riri(リリ)”社製のファスナーを使用していましたが、近年はYKK社製のファスナーを使用することが増えてきています。
ブランドロゴが刻印されたオリジナルのジッパーも増えてきているよう。
ストラムでは、イタリアのメーカー“RACCAGNI CHIUSURE LAMPO(ラッカーニ)”社のファスナーを採用。
ハイブランドでも使用されており、気品のある輝きが特徴です。
ブコでは“TALON(タロン)”ジッパーが多く使われており、フロントにはMcCOYオリジナルのスクエア型ジッパーを採用しています。
ワイツーレザーでは、1940~50年代のアメリカ製ジッパーを元に復刻した、YKK社の“UNIVERSAL(ユニバーサル)”ジッパーを使用。
カドヤではブランドの刻印が入ったオリジナルジッパーや、YKK社のジッパーを使用しています。
ジェラードではTALON(タロン)”ジッパーが多く使用されているようです。
フリーホイーラーズでは、“WHIZZER(ウィザー)”ジッパーの実名を採用。
またモデルによってはTALONの前身となるメーカーでもある、“HOOKLESS(フックレス)”社の復刻ジッパーも使用しているようです。
革ジャンに使用されている主なファスナー
こうして調べていくと、レザージャケットにはある程度限られたメーカーのファスナーが使用されているということが分かりました。
世界シェア40%を誇る日本のKYY社を筆頭に、アメリカの有名メーカーTALONジッパーやなどを使用しているブランドが多い印象です。
またそのブランドのテイストによっても、その特色が顕著に出ているのが分かります。
ヴィンテージアメリカンにルーツを置くブランドは、タロンやコンマーの復刻ジッパーを使用する傾向があります。
一方でヨーロッパのハイブランドなどは、riri(最近では滅多に見なくなった)やラッカーニジッパーを多く使用している傾向があります。
また、ブランドの刻印を入れたオリジナルのファスナーパーツを使用していれば「コストをかけて拘っているんだな」という見方もできます。
やっぱり革ジャンというと元々アメリカに起源があるアイテムなので、今回調査した中ではアメリカ製のメーカーを使用しているブランドが多いんだなという印象を受けました。
まとめ
ということで今週は『革ジャンに使われているファスナー』をテーマに、“革ジャンとファスナーの関係性”や、“あのブランドの革ジャンはどこのファスナーを使っているのか?”について調べてみました。
革ジャンに限ったことではないですが、ファスナーなどのディテール1つとってもそのブランドのこだわりや背景なんかが見えるので非常に興味深いポイントだと思います。
革ジャンに使用されているファスナーを知ることで、さらにその革ジャンに愛着が沸くような気がします。
ぜひ一度、皆さまが所有している革ジャンのファスナーのメーカーも調べてみてはいかがでしょうか。
ちなみに今回の記事では、実際に僕が所有したことのないブランドのファスナーについても調査した上で記載しています。
もし間違った情報や、「ほかにもこんなメーカーのジッパーが使用されている」などの情報があれば、ぜひコメントを頂けると幸いです。
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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コメント
エンメティの画像に使われているモデルH(アッカ)ならファスナーはラッカーニらしいですよ。
コメントありがとうございます。
そうだったんですね!
情報ありがとうございます!!