こんにちは、KENです。
今回のテーマは、ダブルライダースジャケットの「襟(えり)」についてです!
かなりピンポイントなテーマですよね。
しかし!
おそらくこれを見てくださっている革ジャン好きの方は、「なるほどな!」と深く頷いているはずです!
なにも革ジャンを買う際に気をつけるべきポイントは、革の種類やサイズ感だけではありません!
今回は『ダブルライダースジャケットの襟』をテーマに、襟によって変わる、革ジャンの見え感の違いについてまとめていきたいと思います!
気になっていたダブルライダースを、いざ試着してみると「なんかしっくりこないなぁ」と思ったことはないですか?
その原因、実は“襟”にあるかもしれないですよ?
ダブルライダースジャケットとは
知らない方のために、簡単に“ダブルライダースジャケット”についてのおさらいです。
ライダースジャケットには大きく分けてシングルライダースとダブルライダースがあります。
ダブルライダースは、前立てがダブルブレスト仕様になっているレザージャケットのことを指します。
基本的に前止めはファスナー仕様になっています。
ちなみに、このファスナーの開閉加減は、ダブルライダースを着用する人にとっては“こだわりポイント”の1つでもあります!
襟の形で印象が決まる!?
ダブルライダースにとって、“襟”というのは印象を大きく左右する重要なディテールになります。
そもそも、なぜ“襟”だけでそんなにも印象が変わるのでしょうか。
それは、“襟”が顔まわりにあるディテールだからです。
顔まわりにあるということは、目に留まりやすいということ。
つまり、“襟”は他人から見た時に、一番目立つポイントであるということです。
もちろんこれはライダースに限らず、ジャケットであったりコートなどでも同じことが言えます。
(イメージ:トレンチコートの襟)
ポイント① 襟の大きさ
ダブルライダースの印象を変える1つ目のポイントは、“襟の大きさ”です。
ライダースジャケットでは、この“襟”が大きければクラシックな印象が強くなり、小さければモダンな印象に映るという傾向があります。
(襟が大ぶりのライダース)
(襟が小ぶりのライダース)
2枚の画像を比較すると、2枚目のライダースの方が襟がコンパクトなので、都会的でスマートな印象に映ると思います。
ただし、大きい襟の方が対比効果によって顔が小さく見えるというメリット、そして肩幅を狭く見せるという効果もあります。
あまり男性はそういった視覚効果を気にする方が少ないかもしれませんが、ファッションの見せ方に長けている女性にとっては、そういったポイントを意識されている方も多いようです。
襟の大きさはブランドによっても様々です。
ざっと思いつくブランドの革ジャンを、襟の大きさ別でまとめてみました。
[大ぶりサイズ]
・イサムカタヤマ バックラッシュ
・セヴシグ
[やや大ぶりサイズ]
・ルイスレザー
・バンソン
[標準サイズ]
・アディクトクローズ
・ショット
・ストラム
[やや小ぶりサイズ]
・ファインクリークレザーズ
・ジェームスグロース
・ブラックミーンズ
[小ぶりサイズ]
・666
・ルードギャラリー
もちろん各ブランドのモデルによっても異なります。
あくまで定番のモデルを参考に振り分けていますので、参考にしてみてください。
ただ自分で癖づけをすれば、襟の大きさはある程度調整することができます。
ボタンを留めずに浅く折れば、小ぶりな襟に見せることもできます。
好みに合わせて少し調整してみるのももいいかもしれませんね!
ちなみに個人的には、どちらかというとややコンパクトな襟が好みです。
ボタンを留めずに“浅く折り返して”着用することが多いです。
(ルイスレザーのライトニング着用)
ポイント② 襟(ラペル)の高さ
ダブルライダースの印象を変える2つ目のポイントは、“ラペルの位置”です。
ラペルの高さと言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、わかりやすく言い換えると、“上襟の長さ”になります。
この窪み部分の高さによっても、ライダース全体の印象がガラッと変わります。
このラペル(窪み)位置が高いとエレガントな印象になり、ラペル(窪み)位置が低いとカジュアルな印象になります。
(ラペル位置が高いライダース)
(ラペル位置が低いライダース)
2枚目の画像の方が、なんとなくリラックス感があり、少しカジュアルな雰囲気がありませんか?
ちなみにこれは余談ですが、通常のジャケットアイテムでも同様のことが言えます。
(左:テーラードジャケット / 右:ワークジャケット)
スーツなどで使用するテーラードジャケットはラペル位置が高く、カジュアルなワークジャケットはラペル位置が低いという傾向があります。
またダブルライダースにいたっては、ラペルの位置によってファスナーを閉めた時の印象も異なってきます。
(ラペル位置が高いライダース)
(ラペル位置が高いライダース)
上記の2枚の画像を比較すると、ラペル位置が低いライダースジャケットの方が、首元に余裕ができているのが分かります。
正直、ラペルの位置までを気にされる方は、そこまで多くはないと思います。
しかし、着用時の印象を大きく左右するディテールポイントになりますので、すこーし意識してみても良いかもしれません。
ポイント③ 前立ての重なり幅
ダブルライダースの印象を変える3つ目のポイントは、“前立ての重なり幅”です。
このディテールは、気にされている方も結構多いのではないでしょうか。
襟からは少し離れてしまうのですが、ここも重要なポイント!
この“重なり幅”によって、開けて着用した際のインナーの見え感が全然変わってきます。
(重なり幅が太いライダース)
(重なり幅が細いライダース)
どちらが良いとかはないのですが、2枚目の画像の方が、インナーの見える面積が広いため、すっきりとした印象に映ります。
ファッションブランドからリリースされるダブルライダースは、この“重なり幅”がやや細いディテールのものが多い印象があります。
(ディーゼルのライダースジャケット)
ここが難しいポイントで、この幅が「細ければ良い」というわけではありません!
細すぎると、ダブルライダース特有の雰囲気を少し損なってしまうこともあります。
また、この重なっている部分が襟に繋がっていくので、細すぎると必然的に襟が小さくなってしまいます。
この絶妙な塩梅が非常に難しいところです!
また、ライダースジャケットというはもともと機能ウェアです。
重なり幅が太いほど防寒性に優れているので、バイクに乗る方は選ぶ際に注意が必要です。
まとめ
ということで今回は『ダブルライダースジャケットの襟』をテーマに、“襟”によって変わる、革ジャンの見え感の違いについてまとめてみました。
“たかが襟ですが、されど襟”!
こうして見ると、襟の大きさや形が少し違うだけで、革ジャンを着用した時の印象もガラッと変わると思いませんか?
高いお金を出して購入する革ジャン。
革の質やサイズ感だけではなく、せっかくならディテールにもこだわって選んであげるべきだと思います!
ぜひ今回の内容も参考にしていただければ嬉しいです。
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
↓革ジャンプロデュース企画 進行中↓
↓革ジャンに関するご相談はこちらからどうぞ↓
↓革ジャン愛好家たちの画像を集めたライブラリー↓
コメント
ありがとうございます。
参考にと言うか、私は顔が大きいので襟は大きい物を選ぶと思います。