こんにちは、KENです。
以前に記事でも書きましたが、先月ジェームスグロースの試着会に参加させていただきました。
【ジェームスグロースの試着会に潜入!】の記事へ >
そこで初めてジェームスグロースのレザージャケットに触れたのですが、「めちゃくちゃいい!」というのが率直な感想でした!
…ということで、ジェームスグロースのJAPAN社さんにご無理を言って、なんとかサンプルを借りることに成功しました!(笑)
そこで今回は、お借りしたサンプルを元に『ジェームスグロースのライダースをレビュー』していきたいと思います!
ジェームスグロースの革ジャンが気になっていたと言う方も多いはず。
今回はジェームスグロースのライダースジャケットについて、徹底分析していきたいと思います!
さらに!
後半では、あのブランドとの徹底比較した内容もまとめています!
ぜひ最後までチェックしてみてください!
ジェームスグロースとは
“JAMES GROSE(ジェームスグロース)”は、1876年にロンドンで小売店からスタートしたレザーウェアブランド。
1971年に一度倒産しましたが、2013年に復活。
その後、日本でも2015年の秋冬より正規販売がスタートしました。
(ちなみに日本でも、3年前(2018年)に正規代理店が変わったようです。)
アーカイブのディティールを踏襲しながら、現代的にアップデートしたライダースジャケットをリリースしています。
ジェームスグロースのMANILA
今回お借りしたのは“MANILA(マニラ)”というモデルになります。
ジェームスグロースの中でも1、2位を争う人気モデルだそうです。
僕も試着会で見た中で、一番気になったモデルです!
ちなみにマニラは、カウレザー・ホースレザー・シープレザーの3種類の革で展開しています。
個人的には、前回の記事でも絶賛していた通りホースレザーが一押し!
(MANILA/ホースレザー/size40)
ただホースレザーは完売してしまっていたようなので、今回はカウレザー仕様をご用意いただきました。
ちなみにサイズは38になります。
※ホースレザーモデルを購入しました!詳しくはこちらをチェック(2022年4月追記)
それでは実際にジェームスグロースの人気モデル、“MANILA(マニラ)”の詳細を見ていきましょう!
ジェームスグロースのデザインとディテール
まずは、「ジェームスグロース MANILA(マニラ)」のデザイン、ディテールを見ていきましょう!
特徴としては、フロントにファスナーポケットが4ヶ所。
そして裾にはフラップベルトが付いています。
シンプルすぎずハードすぎない、絶妙なデザインになっています。
(後ほど着用写真もご紹介します)
そして、ジェームズグロースのライダースジャケットのアイコンとも呼べるディテールがこちら。
二の腕部分のファスナーポケットです。
腕元にファスナーポケットが付いているライダースジャケットは多いですが、二の腕に付いているのはジェームスグロース特有のディテールですね。
そして背面はこんな感じ。
大きく裁断された一枚革を贅沢に使用。
後ろ姿だけで仕立ての良さが際立ちますね!
おそらく革ジャン好きであれば一眼見て気づくと思うのですが、まさにルイスレザーの人気モデル、ライトニングとサイクロンを足して2で割ったデザインになっています。
(左:ライトニング / 右:サイクロン)
双方の良いところをとっているので、個人的にはすごく好みのデザインです!
後ほどご紹介しますが、着用した際の雰囲気がまた良いんですよ!
続いてライナー(裏地)です。
身頃部分にはシャリ感のあるコットン素材。
やや光沢感があり上質な印象を与えてくれます。
また、袖部分にはキュプラ素材を使用しています。
モデルによってはブラックもあるようですが、僕はこの深みのある上品なレッドが好きですね!
ジェームスグロースの革の質(カウレザー)
続いては「ジェームスグロース MANILA(マニラ)」の“革の質”について。
ここは一番気になるポイントです!
今回お借りしたのは牛革モデル。
クロム鞣しのカウレザーを使用しているようです。
きめ細かいシボ感で、上品さが引き立ちます。
タッチ感については、ハリが強いのですがやや淡白な感じがします。
しかし、僕が試着会で見たものや、実際の物はもう少ししっとりとしていたように思います。
もしかするとサンプル品なので、ちょっと乾燥してしまっているのかもしれませんね。
個人的にはバランスも良く、上品な印象の革だと思いました。
ただやっぱり個人的には、ホースレザーがダントツに良かったですね!!
(試着会で見たホースレザー)
しっとりとしていて、それでいてきめ細やかで上品な質感のホースレザー。
経年変化も楽しめそうな、めちゃくちゃ良い革でした!
ちょっと忘れられないレザーになりそうです(笑)
ジェームズグロースの着用イメージ・サイズ感
最後は「ジェームスグロース MANILA(マニラ)」の着用イメージ、サイズ感についてご紹介します。
カウレザーのサイズ38を着用しています。
(170cm/60kg 着用サイズ:38)
デザインこそライトニングとサイクロンのハイブリッド型になりますが、着用した際の雰囲気はまた別物。
上品でどこかクラシックな雰囲気を感じさせる革ジャンに仕上がっています。
ジェームスグロース マニラのサイズ感ですが、ルイスレザーやアディクトクローズよりも、約1サイズ小さいかなといった印象です。
僕の場合Tシャツ一枚で着て、38がジャストサイズ!
閉めて着用することもできますが、インナーにパーカや厚手のニットを入れるのであれば、もうワンサイズ上げた方がいいかもしれませんね。
着用した雰囲気とサイズ感が良いですね!
野暮ったさが全然なくて、めちゃくちゃ好き!!
「ジェームズグロースとルイスレザー」どっちがいいのか?
と、ここまでがジェームスグロースのレビューでした。
…が、しかし!
皆さまが知りたいのは「あのブランドと比較するとどうなのか?」というポイントですよね。
わかっています!
ここは忖度なしで申し上げましょう。
同じくイギリスのレザーズブランドである、「“ルイスレザー”と比較してとどうなのか?」
すばり単刀直入に言うと、品質はほとんど変わらないと感じました。
むしろ、コストパフォーマンスでいうと、ジェームスグロースの方が良いかなといった印象です!
語弊がないように、細かく説明していきましょう!
革の比較
まずそれぞれの革の比較です。
シープレザーを比較すると、タンニン鞣しのシープを使用したルイスレザーの方が好みです。
(※ルイスレザーのラットランドシープは除く)
ホースレザーに関しては、僕は断然ジェームスグロースの方が好きです。
革の風合い、経年変化(予想)、着やすさ、全てドンピシャでした!
カウレザーに関しても、シボのある感じだとジェームスグロースの方が、僕は好きかなーといった感じです。
(※ルイスレザーのベジカウは除く)
デザインの比較
続いて、デザインやディテールの比較です。
デザインに関しては、“好みの問題”なので甲乙つけがたいのですが…
モデルのバリエーションが多いという点では、ルイスレザーの方に軍配が上がりますね。
何より、ルイスレザー(本店)では、カスタムができるという大きなメリットがあります!
レザーの色や裏地の素材、ファスナーテープの色、さらにはサイズ調整などなど。
自分好みの一着にカスタマイズすることができます。
一方で、現状ジェームスグロースは吊るし(既製品)の販売しかないため、その辺りの融通がききません。
確かに価格もルイスレザーよりリーズナブルですが、革ジャン好きからするとここの差は大きいかなというのが本音です。
ただフェアに吊るし(既製品)だけで見れば、「ジェームスグロースの方がコスパは良いのかな」という印象を持ちました。
ブランド性について
ジェームスグロースとルイスレザーは、同じ老舗英国レザーブランドという共通点もあって、比較されることが多いと思います。
しかし厳密に言うと、そもそもこの2ブランドは少し毛色の異なるブランドなのではないでしょうか。
例えるなら、ルイスレザーを“(いい意味で)不良”とするならば、ジェームスグロースは“紳士”といったイメージです。
おそらくブランドのテイストや、ターゲットとしているユーザー層もまた異なるはずです。
ただ僕が、ちょっと気になったのは“日本での立ち位置”です。
ジェームスグロースは日本に上陸した当時(2015年)、レオンやサファリなどの40代以上をターゲットとした、いわゆるコンサバ系ファッション雑誌に度々掲載されていた記憶があります。
おそらくファッション感度の高い、大人の男性をターゲットとしていたのでしょう。
(当時めちゃくちゃ宣伝費を使っていたはず!)
で、今回実際にアイテムを見させていただいて、物がめちゃくちゃ良いなと思いました!
それだけに「もっと革ジャン好きに浸透しても良いブランドなのにな」とも感じました。
個人的には、サイトやSNSでもっと経年変化したレザージャケットの写真が見たいですね!
ホースレザーとかめちゃくちゃいいのに、“どのように経年変化をするのか”があんまりイメージつかない。
これは非常にもったいないですよ!
もっと生粋の革ジャン好きの人たちにアプローチしてもいいのにな…と。
もちろん僕みたいな素人に言われなくとも、敢えてのブランディングだとは思います。
ただあくまで革好き男の、一意見として聞き流していただければと思います。
すみません!脱線しました…
話は戻りますが、もちろん“ジェームズグロース”もブランドとしては歴史もありますし申し分ないです!
逆に言えば、ルイスレザーほど他人とかぶらないという点においては、メリットとして捉えられるかもしれません!
まとめ
ということで今回は、ジェームスグロースのライダースジャケットをさらに詳しく突き詰めて、オトコフクDXなりのレビューをしてみました!
なんだかんだ言いましたが、率直な意見として「ジェームスグロースのライダースはめちゃくちゃ良かった」です!
全体的な品質も良いですし、価格帯もぶっ飛んで高いわけではありません。
コスパは良い方だと思います。
そして何度も言いますが、僕のお勧めは“ホースレザー”の一択!
ぜひ一度、ジェームスグロースのホースレザーを触ってみてほしいものです!笑
※ホースレザーモデルを購入しました!詳しくはこちらをチェック(2022年4月追記)
これお世辞抜きで、今 僕が一番欲しい革ジャンは、ジェームスグロースのホースレザーになりましたね!!
もし今季レザージャケットの購入を考えているという方は、ぜひ候補に入れてみてもいいのではないでしょうか。
今回の内容もご参考にしていただければ嬉しいです!
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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