こんにちは、KENです。
さて!
今回は久しぶりに自分が購入した革ジャンをレビューしたいと思います!
先日僕が購入した革ジャンというのがこちら!
アンダーカバーの定番モデル『ダブルライダースジャケット(通称:08ライダース)』です!
実は、僕がこの08ライダースを購入するのは2度目!
今回はこの名作と呼ばれる革ジャンを、本音でレビューしていきたいと思います!
おそらく、ここまでアンダーカバーのライダースを細かく分析しているサイトは無いと思います!
アンダーカバーのライダースが気になっているという方は、是非この記事を参考にしていただければ嬉しいです!
アンダーカバーとは
UNDERCOVER(アンダーカバー)は1990年に、デザイナーの高橋盾によって設立されたファッションブランド。
元々は裏原ムーブメントから生まれたブランドでもあり、今や世界でも活躍するデザイナーズブランドの1つでもあります。
ここ最近では、“GU×アンダーカバーのコラボコレクション”でも話題となりましたね。
(GU×アンダーカバーのコラボモデル)
今でも多くの根強いファンを持ち、日本のファッション業界を牽引するブランドとして、幅広い世代から支持されています。
アンダーカバーの08ライダース
今回改めて購入した、アンダーカバーのレザーライダースジャケットがこちら。
UNDERCOVER(アンダーカバー)
ダブルライダースジャケット(現行品:UCA4201)
¥154,000
通称08ライダース。
その名の通り、2008年に初期モデルが発売されて以来、定番としてリリースされているモデルになります。
ただし!
注意が必要なのですが、このモデルは見た目は同じでも年代によって品番が何度か変わっています。
(厳密にいえば微妙に仕様変更されているモデルもあります)
僕が今回購入したのは2014年に販売された[M9205]のネイビー/サイズ2。
フリマサイトで状態の良いものをゲットしました。
ちなみに、前回購入したモデルは2016年に販売された[UCA4201]のブラック/サイズ1になります。
(以前購入した08ライダース/2016年モデル)
以前にこのブログでもレビューをしているのですが…
正直、前回の評価は最悪でした…(笑)
【不朽の名作!アンダーカバーのライダースを斬る!】の記事へ >
というのも、年代によって“革の質”が全然違うのです!
今回のモデルは果たしてどうだったのか!?
なぜ、僕は自己評価の低かった革ジャンを2度も購入したのか?
その辺りも詳しくレビューしていきたいと思います!
08ライダースのデザイン
まずは、アンダーカバー 08ライダースの“デザイン”について簡単に紹介していきたいと思います。
フロントに配置された4箇所のボールチェーンファスナーのポケットや、両サイドの4本のアジャスターベルトが印象的です。
ベースとなっているのはご存知、Lewis Leathers(ルイスレザー)のライトニング。
(ルイスレザーのライトニング)
とは言え、こうしてライトニングと比較すると、ディテールや仕様も若干異なっており、アンダーカバーオリジナルの要素も組み込まれています。
特にライトニングと大きく異なるディテールは裾部分。
ベルトのようなデザインになっており、2本のステッチラインが走っています。
この部分は“サイクロン”を彷彿とさせるデザインですね。
また本来レザーパッチがあるべき箇所には、アンダーカバーらしい遊び心のあるデザインが。
ルイスレザーのオーバルパッチを剥がしたのような縫い跡と、文字がプリントされています。
「WE MAKE NOISE NOT CLOTHES(俺たちは服ではなく狂騒を作ってるだけ)」という、アンダーカバーのブランドメッセージが込められています。
そして革ジャンの良し悪しを決める“背面”のパターン。
背面の革は2枚仕立てになっています。
ちなみに、ここもライトニングとは若干違うヨーク仕様になっていますね。
そして唯一、アンダーカバーらしいグラフィックデザインが施されているのが“内タグ”。
おそらくこのタグは08ライダースにしか使用されていないタグだと思います。
また、“ファスナー”にはアンダーカバーの頭文字「U」が刻印された、オリジナルジップトップを使用しています。
存在感のある無骨なファスナーが、良いアクセントになっていますよね。
こういうディテールは、“デザイナーズブランドらしさ”を感じるので好きなポイントです。
08ライダースのディテール
続いてはアンダーカバー08ライダースの“ディテール”についてです。
今回、僕が一番伝えたいポイントです!
08ライダースのディテールには、アンダーカバーらしいこだわりとギミックが隠されています。
まず08ライダースのディテールで、一番こだわっているなと感じたポイントは“襟の位置”です。
前回の記事でも触れましたが、ダブルライダースにとって“襟”というのは非常に重要なディテールです!
08ライダースは、一般のダブルライダースの襟に比べ、ラペルが低い位置に設定されています。
(左:アンダーカバー / 右:ルイスレザー)
ベースとなるルイスレザーのライトニングと比べても、その違いは一目瞭然。
(上襟の長さを見比べると判りやすいかと思います)
襟の位置が低いことによって、キメキメになりすぎない適度な“抜け感”を演出できます。
また、ファスナーを閉めて着用した際、首元の詰まりがないのでとても着やすいというメリットもあります。
ここまで首元の詰まりのないダブルライダースジャケットというのは、非常に珍しいディテールだと思います。
またもう一つこだわりを感じるディテールは、“アームホール”。
ルイスレザーなどに比べ、アームホールが広く設計されています。
そのため、ニの腕周りは少しゆったりとした印象があるのですが、ファスナーを閉めた状態でもストレスなく腕を可動させることができます。
おそらくですが、ルイスレザー愛好家でもある高橋盾さんは、この08ライダースを“閉めて着る前提”で制作したのではないかと思っています。
(ヴィンテージのルイスレザーを着用する高橋盾さん:右)
08ライダースの革の質
そして気になるのが、アンダーカバー 08ライダースの“革の質”です。
08ライダースは2008年に発売された初期モデル[B4210]が革の質が最良とされており、後にも先にも初期モデルを超える革は無いと言われています。
ちなみに以前僕が購入した2016年のモデルは、革の質が本当に最悪でした。
(2016年のモデル[UCA4201]の革素材)
パーツによって革の質が全然違いますし、フロントのメイン部分にベリー(牛のお腹に当たる部分で、ふにゃっと柔らかく、あまり風合いが良くない部位)が使用されており、全体的に非常にチープな印象でした。
「これが15万円って…」と、ガッカリしたのを覚えています(笑)
しかし!
今回購入したモデル[M9205]は08ライダースのアーカイブの中でも、革の厚みがあり品質が良いモデルとされています。
実際に購入してみた感想ですが…
「確かにいい!」と思いました!
明らかに以前購入したモデルよりも肉厚で断然良い一着です!
使用しているのはカウレザー。
おそらくクロム鞣し・顔料仕上げだと思います。
カラーレザーって顔料染めのため、革の風合いが潰れちゃっているものも多いのですが、これはなかなかいい感じ!
程よくシボ感もあり革本来の風合いも活きています。
厚みもしっかりとあり、1.2mm~くらいあるのではないでしょうか。
(数日間ガッツリ着こんだ[M9205]の経年変化)
腕のシワもいい感じに入ってきています。
クロム鞣しなので時間はかかりそうですが、ネイビーの色味と相まって良い経年変化も期待できそうです!
ただ残念なポイントとしては、部分的にベリーを使用している点。
この辺りは取り都合上の問題と個体差レベルの話になるのですが、比較的目立ちにくい箇所に使用されてるよう考慮されているようです。
僕のモデルでは腕の裏側に使用されていました。
前回購入したモデルではフロントの一番大きい面に使用されていたので、それと比較すると良い個体かと思います!
08ライダースのサイズ感と着用イメージ
最後はアンダーカバー 08ライダースの“着用イメージとサイズ感”についてご紹介します。
サイズは2を着用しています。
(170cm / 60kg 着用サイズ2)
前回はサイズ1を購入したのですが、僕にはややサイズが小さく感じました。
また今回は閉めて着用したかったこともあり、ワンサイズ上げて購入しました。
Tシャツ一枚だと若干大きく感じますが、インナーにニットやパーカなどを入れるとちょうど良いサイズ感になります。
前述もした通り、ファスナーを閉めてもストレスが全然なくいい感じ!
程よくゆとりのあるサイズ感なので、インナー次第でこれからの季節にもかなり重宝できそうな一着です。
まとめ
ということで今回は、アンダーカバーの定番モデル『ダブルライダースジャケット(通称:08ライダース)』をレビューしてみました!
個人的な総合評価はこんな感じです!
ブランド力 | ★★★★☆ |
デザイン | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
着心地 | ★★★★☆ |
素材の質 | ★★★☆☆ |
経年変化(予想) | ★★★☆☆ |
コストパフォーマンス | ★★★☆☆ |
総合評価 | ★★★☆☆(3.7) |
結果…
「めちゃくちゃ良いんですけど……
年代によって革の質が異なるので要注意!」です!
今回このモデルとしての評価は、かなり満足度も高く、良い個体のライダースジャケットだと思います!
納得のいく、良い買い物ができました!
ただ前回購入したモデルのように、アンダーカバーのライダースは年代によって革の質がバラバラ。
また個体差も結構あるようなので、なるべく厳選して購入することをおすすめします。
デザインであったりディテールに関しては、非の打ち所がないライダースだと思います!
ルイスレザーのパクリって言ってしまえばそれまでなんですが…(笑)
ただルイスレザーと真剣に向き合い、日本人の特性とカルチャーを加味し、完成したモデルのように感じます。
その中でもしっかりデザイナーズらしい“個性”と“デザイン性”がしっかりと盛り込まれた一着。
「日本のデザイナーズブランドの中で、最高峰のライダースジャケット」と言っても過言ではないのかもしれません。
ファッションブランドのライダースジャケットを探されているという方は、“年代や品番”を充分に調べた上で候補に入れてみてはいかがでしょうか。
それでは本日はこの辺りで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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コメント
革の質というより、革の厚みとアームホールの形、及び銀面をつくるワックスコーティングが年代によって違うのかなと思いますよ
コメントありがとうございました。
なるほどですね!
ありがとうございます、勉強になります。