こんにちは、KENです。
今週は僕の中でずっと書きたかった企画をお届けします!
題して…
『革ジャン3大ブランドを徹底比較してみた』です!
現在僕が所有する中でも特にお気に入りの、アディクトクローズ、ジェームスグロース、ルイスレザーズの3ブランドの革ジャン。
実際に僕が所有するこれらの革ジャン達を、今回徹底的に比較していこうというわけです!
それぞれの革ジャンのデザインやディテール、シルエットの違いなどについて、詳しく比較していきたいと思います。
「自分にはどの革ジャンが好みなのか?」も確認できる内容となっているかもしれません。
ぜひ最後までチェックしていただけると嬉しいです!
自分の中での3強ブランド
改めて、今回比較するブランドの革ジャンはこの3つです。
ADDICT CLOTHES(アディクトクローズ)
JAMES GROSE(ジェームスグロース)
Lewis Leathers(ルイスレザーズ)
名実ともにレザージャケット界隈を代表する3ブランドのロンジャン達。
このブログでも何度か書いている通り、僕は今までに40着以上の革ジャンを所有してきました。
現在所有している革ジャンは10着ほどですが、どれもお気に入りの厳選した革ジャン達です。
その中から今回この3着を選んだのは理由は、「一見テイスト似ているようで、実は全く異色なブランドだから」です。
所有してみて分かったことなのですが、この3ブランドはブランド性、雰囲気、着用感、素材、etc…
これらを含め全くの別物と言えるブランドだと感じました。
今回は、その微妙なニュアンスやテイストの違いをお届けできればと思います。
そして今回の比較ポイントは以下の4つ。
・ディテール
・革素材
・シルエット
それでは早速見ていきたいと思います!
デザインの比較
まずは、3つの革ジャンの“デザイン(ルックス)”を比較していきます。
僕が所有しているそれぞれのモデルは以下になります。
ジェームスグロース → ニューマニラ
ルイスレザーズ → ライトニング
3着ともデザインが異なるモデルを所有しているので、それぞれの革ジャンのデザインを比較していきたいと思います。
アディクトクローズ(サイクロン型)
まずは“アディクトクローズ(サイクロン型)”のデザイン。
フロントには左右非対称に計3つのファスナーポケットが付いています。
アジャスターベルトは背後に左右一本ずつと、ライトニングに比べてシンプルなデザインに設計されています。
そして裾のフラップベルトがサイクロン型の特徴です。
ルイスレザー(ライトニング型)
順番が前後するのですが、続いては“ルイスレザー(ライトニング)”のデザイン。
フロントには左右対称にファスナーポケットが4箇所。
さらにフロントにアジャスターベルトが左右2本ずつ付いています。
この3着の中でも一番装飾性が高いモデルとなります。
ジェームズグロース
そして“ジェームズグロース(ニューマニラ)”のデザイン。
ニューマニラはライトニングとサイクロンを足して2で割ったデザインになっています。
フロントのポケットの配置はライトニングと同じですが、アジャスタベルトやフラップベルトはサイクロンと同様の仕様になっています。
ちなみにジェームズグロースでは、ライトニングとサイクロンを足して二で割ったモデルをそれぞれ展開しています。
(右:ニューマニラ / 左:ジョージアン)
そしてルイスレザーとアディクトクローズはほぼ同型のモデルも展開しているので、ライトニング型・サイクロン型はどちらも選ぶことができます。
(右:ライトニング型 / 左:サイクロン型)
基本的にデザインに関しては良し悪しは無いので、ご自身のスタイルや好みで選んであげるのが一番だと思っています。
ただ一見似ているデザインであっても、ちょっとした違いで全体的な雰囲気は変わってきます。
購入の際はよく着比べて選んであげることをお勧めします。
ブランドのテイストをまとめるとこんな感じです。
アディクトクローズ → 無骨でカジュアルな雰囲気
ジェームスグロース → 英国的で上品な雰囲気
ルイスレザーズ → 無骨さとスタイリッシュさを兼備した雰囲気
同じロンジャンでもブランドによって結構雰囲気が変わってくるので面白いですよね。
似ているようで、実は意外と被ることはない3着だったりします。
ディテールの比較
続いては、それぞれの“ディテール”について比較していきたいと思います。
それぞれの革ジャンの特徴を挙げてみます。
アディクトクローズのディテール
まずはアディクトクローズのディテールの特徴です。
・オリジナルファスナーを採用
・ファスナーテープはヴィンテージベージュ
ダブルライダースの全体の印象を大きく左右する“襟の形状”。
3着の中でも、アディクトクローズのモデルが一番小ぶりな形になっています。
上襟元の幅が約7cm。
下襟元の幅が約8.5cm。
一般的には、襟の形状が小ぶりだとモダンな印象に。
大ぶりだとクラシックな印象に映ると言われています。
そういった意味でも、アディクトクローズのモデルはカジュアルな雰囲気ですが、どこかすっきりとした印象を感じます。
そしてファスナーには、ブランドオリジナルのパーツを採用。
3つの中でも一番小ぶりなファスナートップを使用しています。
素材はアルミ製なので、独特の開閉音や軽さなども特徴的です。
さらに金具部分はヴィンテージ加工が施されており、全体的に味わい深さを感じるディテールとなっています。
ファスナーに付随して、ファスナーテープもヴィンテージの革ジャンを再現した深みのあるベージュカラーに仕上がっています。
フロントと袖元とで色味を変えているのも面白い仕様です。
ジェームスグロースのディテール
続いてジェームスグロースのディテールの特徴です。
・アルバート社のファスナーを採用
・ファスナーテープはブラック一択
・二の腕にコインポケットが設置
ジェームスグロースの襟も、どちらかというと小ぶりな方です。
上襟元の長さ約8.5cm。
下襟元の長さは7cm。
他の2ブランドと比べ、上襟の方が大振りで先端が鋭角になっているという特徴が挙げられます。
あとこれも着用すると印象に違いが出るのですが、ジェームスグロースは襟には高さがあります。
シャツなんかもそうですが、襟に高さがあるとドレスライクな印象に映ります。
確かに襟元も英国紳士っぽい雰囲気。
ファスナーは“ALBERT ZIPPER(アルバートジッパー)”を使用しています。
3つの中で唯一のダブルファスナー仕様なのですが、ファスナーの引き手が大きいのでガチャガチしてちょっと邪魔に感じてしまいます…。
ファスナーはマットな質感で、全体的に上品な印象にまとまっています。
ルイスレザーのディテール
そしてルイスレザーのディテールの特徴です。
・クリックス社のファスナーを採用
・ファスナーテープはブラックorベージュ
・腕にコインポケットが設置
・ブランドロゴレザーパッチ
ルイスレザーはこの3ブランドの中では襟が一番大ぶりに設計されています。
(と言ってもそこまで大きいわけではありませんが)
上襟元の長さ約8.5cm。
下襟元の長さは8cm。
大ぶりなのでクラシックな印象が演出されます。
“CLIX(クリックス)社”のファスナーを使用。
これはもうルイスレザーの、アイコンの1つになっているディテールでもあります。
ルイスレザーのファスナーは、上記の2ブランドのファスナー金具と比べ一番光沢があり、ラグジュアリーな印象があります。
そして3つのブランドの中で唯一、ブランドロゴの入ったパッチが付いているという点。
ここは人によって好き嫌いが分かれるポイントかもしれませんね。
個人的には「これぞルイスレザー!」っていう感じで悪くないなと思っています。
デザインやディテールに共通して言えるのですが、ルイスレザーはカスタムバリエーションが豊富という点は大きなメリットだと思います。
これらのディテールに関しては、どのブランドの革ジャンにするかを決める重要なポイントになるのではないでしょうか。
革素材の比較
続いてはそれぞれの革ジャンの“革素材”について比較していきたいと思います。
素材に関してですが、僕が所有している3着の革ジャンは革の種類が異なるので、それぞれのブランドが展開している革の種類に着目して比較していきます。
アディクトクローズの革の種類
アディクトクローズが現行で展開する革は以下の4種類。
・シープ(フルタンニン鞣し)
・ホース(コンビ鞣し)
・ディア(コンビ鞣し)
ちなみに僕が所有しているモデルは“ホース”になります。
アディクトクローズのホースは、重厚感と革らしい風合いがありながらも適度な柔軟性があり、まさにコンビ鞣しの良さが際立つ革だと思います。
アディクトクローズで使用されている革は、総じてかなり評判が高いようです。
ホースももちろんですが、茶芯仕様のシープなども非常に人気が高く、個人的にもかなり気になっているモデルの1つです。
ジェームスグロースの革の種類
ジェームスグロースが展開する革は以下の3種類。
・シープ(タンニン鞣し)
・ホース(タンニン鞣し)
そして僕が所有しているのはこちらも“ホース”です。
ジェームスグロースに関しては、個人的にホースレザーがダントツで好みです!
革らしい風合いがありながらも、オイルがしっかりと含まれておりとても柔らかいとした質感。
非常にバランスの良い革です。
着やすさを重視するのであればシープも良いとは思いますが…
僕は「ホースでなければジェームスグロースを買う意味がない!」と公言しているほど、このホースの風合いが好きなんですよね(笑)
ルイスレザーの革の種類
ルイスレザーが現行で展開する革は以下の5種類。
・ベジカウ(フルタンニン鞣し)
・シープ(フルタンニン鞣し)
・ホース(クロム鞣し)
・ディア(フルタンニン鞣し)
僕が所有しているのは“ディアスキン”になります。
これはルイスレザーのインラインではなく、リアルマッコイズ別注の仕様となります。
このディアスキンはほんとに格別です。
一度この着心地を知ってしまうと、他の革ジャンが着れなくなってしまうほど(笑)
ルイスレザーで展開する革の種類については、結構好みが分かれると思います。
そしてやはりルイスレザーの魅力の1つとも言えるのが、“革のバリエーションの豊富さ”。
革の種類もさることながら、カラーも選べるというのは非常に大きなポイントです。
画像のようにバイカラーでのオーダーも可能なので、自分だけのオリジナルの一着も作ることができます。
シルエットの比較
最後はそれぞれの“着用時のシルエット”を比較していきたいと思います。
僕が所有している3着とも吊るし(既製服)のモデルとなります。
あくまでオーダー品ではないモデルの着用感やシルエットの感想となりますのでご了承ください。
アディクトクローズのシルエットの特徴
まずはアディクトクローズのシルエット。
着用サイズは36です。
この3着の中では、比較的ゆとりのあるサイジングになっています。
他の3着と比較し、特にゆとりを感じるのは“アーム”。
結構余裕があるので、厚手のスウェットなんかも着れるのではないでしょうか。
一方で、ウエスト~裾にかけては結構タイトな作りです。
閉めて着るとかなり窮屈感があります。
逆三角形型のシルエットで、ややアメジャンに近い雰囲気かなという印象を感じます。
ジェームスグロースのシルエットの特徴
続いてジェームスグロースのシルエット。
着用サイズは38です。
この3着の中では一番コンパクトなサイジングです。
(サイズ36も試着したのですが、結構小さいなと感じた記憶があります。)
アディクトクローズとは逆に、身幅にかけては若干余裕のあるシルエットになっています。
その分ファスナーを閉めて着用してもいい感じです。
あとはこれはかなり細かいポイントなのですが、ジェームスグロースは首から肩にかけての角度が急になっています。
いかり肩の多い日本人にとっては沿わないパターンメイキングで、着用すると少し浮いた感じがあり、なで肩に見えてしまいます。
ここに関しては、海外ブランドと日本ブランドとの体型の差になるのかもしれませんね。
ルイスレザーのシルエットの特徴
最後はルイスレザーのシルエット。
着用しているルイスレザーのサイズは38です。
(当時のリアルマッコイズ別注のモデルは、インラインのルイスレザーよりもワンサイズほど小さい設計になっていました)
おそらく現行の36のサイズに近いサイズ感だと思います。
やはりルイスレザーは、3着の中でも一番シルエットのバランスが良いですね。
細すぎず太すぎない絶妙なサイジング。
ただ僕の場合、閉めて着るにはちょっとタイトかなーと感じるサイズ感。
タイトなパンツはもちろん、ワイドなパンツまで幅広く合わせることができる万能なシルエットです。
シルエットに関してもご自身の体格や着こなしのスタイルにもよってお好みがあると思います。
こうやって比較すると、この3着だけでもかなり印象が変わってきますよね。
まとめ
ということで今週は『革ジャン3大ブランドを徹底比較してみた』をテーマに、名実ともにレザージャケット界隈を代表する3つのブランド(アディクトクローズ・ジェームスグロース・ルイスレザーズ)の革ジャンを比較してみました。
革ジャンに興味がない人からするとどれも一緒に見えるかもしれませんが(笑)
革ジャン好きの視点から見ると、同じロンジャンでもブランドによって雰囲気が全く異るということが分かっていただけたのではないでしょうか。
今回ご紹介した内容を少しでも参考にしていただき、ご自身のお好みの一着を見つけるヒントになれば嬉しいです。
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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