こんにちは、KENです。
先日、読者さまから一通のメッセージをいただきました。
それは「皆さん雨の日って革ジャン着ているのでしょうか?」といった内容のもの。
……確かに気になる!!
ということで今週は『雨の日に革ジャンを着る?』をテーマに、革ジャン好きに聞いた雨の日の革ジャン事情をご紹介していきたいと思います。
後半では、革ジャン好きの皆さまに取らせていただいた貴重なアンケートの結果もご紹介します!
果たして革ジャン好きの人は雨の日でも着用しているのでしょうか?
ぜひ最後までチェックしてみてください!
なぜ雨の日に革ジャンはNGなのか?
一般的に“革製品”というのは湿気や水分に弱いため、「雨の日はなるべく避けましょう」というのがセオリーです。
厳密に言うと、“雨に濡れる”こと自体がダメなわけではなく、“雨に濡れた後のケア”を間違えると革が傷んで良くないという解釈です。
例えば濡れたまま悪環境に放置しておくと、湿気によってカビが生えることもあります。
逆に水分が飛んだ時に油分も抜けて革が乾燥してしまったり、革の風合いが変わってしまうことだってあります。
また型崩れや縮み、褪色など、様々なデメリットを引き起こしてしまう可能性があります。
つまり雨に濡れた後の二次被害が危険ですよということですね。
こういったことからも、雨の日には革ジャンを着ない方がよいと言われているのです。
雨の日に革ジャンは着ない方がいい?
では実際に、雨の日に革ジャンを着ることはNGなのでしょうか?
僕の個人的な意見としては、雨の日に革ジャンを着るのは全然“あり”だと思っています。
(これは決して推奨しているわけではないので誤解なきようお願いします)
前述した通り、雨に濡れてしまうと革の風合いが変わってしまうことは事実としてあります。
また、革の種類や加工方法によっては、雨に濡れると一発で風合いが損なわれるものもあります。
ですので、一部のデリケートな素材の革ジャンを着ている方や、綺麗な状態を維持されたいという方は雨の日を避けるべきだと思います。
逆にそれらのデメリットを理解した上で、“あえて”雨の日にも革ジャンを着るという選択であれば、僕は全然“あり”だと思います。
そのライフスタイルも含めて“自分だけの一着を育てる”という楽しみが、そこにはあると考えているからです。
雨の日に革ジャンは着る?着ない?
さて!ここからが今回の本題。
実際に革ジャン好きの皆さまは、雨の日に革ジャンを着ているのでしょうか?
今回もインスタグラムで、革ジャン好きの皆さまにご協力をいただき、革ジャンアンケートを実施しました!
「雨の日に革ジャンを着る?着ない?」という質問に対し、203名の方々にご回答をいただきました!
本当にいつもありがとうございます!
そして!
気になるアンケートの結果がこちらです!
着ない・・・(46%) 93名
その他・・・(3%) 7名
僅差ではあるものの、まさかの「雨の日に革ジャンを着る」と答えた人のほうが多いという結果に!
つまり、一般的には「雨の日に革ジャンは着ない方がいい」と言われているものの、実際は半数以上の方が雨の日でも革ジャンを着ているということになります。
これはとても面白いデータですね!
雨の日こそ革ジャンを着るべき!?
皆さん雨の日の革ジャン問題に対して、どのように考えているのでしょうか。
“雨の日に革ジャンを着るのか問題”について、頂いたご意見をご紹介したいと思います。
雨の日でも革ジャンを着ると答えた方の意見としては、「(雨の日だろうと)革ジャンを甘やかさない」、「雨に打たれた方がいい“あじ”が出る」というご意見がありました。
さすがは革ジャン好きの考えだなぁ…と感服。
逆に、雨の日には革ジャンを着ないという方のご意見としてはやはり「大事な革ジャンが傷んでしまわないか心配」というご意見がありました。
これもめちゃくちゃ共感できます。
あとアンケートをとって分かったのは、バイクに乗る人はそもそも“天候をあまり気にしない方が多い”ということ。
確かにそうですよね、長時間長距離入っていると雨にだって遭遇しますもんね。…納得。
そして最も多かった意見としては「雨の日には特定の革ジャンしか着ない」というもの。
つまり“雨の日用の革ジャンがある”ということです。
何を隠そう、実は僕も同じ意見。
雨の日にも革ジャンは着るのですが、着る革ジャンを使い分けている派です。
特にクロム鞣しだからとかで分けているのでなく、“ガシガシとしたあじを出したい”革ジャンを雨の日に着るようにしています。
ちなみに僕の雨の日革ジャンはこの3着。
(ワコマリア)
(アンダーカバー)
(マッキントッシュ ロンドン)
雨の日にも着用した革ジャンの方が、シボがはっきり出てきたりツヤが出やすい傾向があります。
(ワコマリアの革ジャンのアップ)
逆にディアスキンの革ジャンは、どうしても水シミができやすいので個人的には雨の日はなるべく避けて着用しています。
革ジャン好きな人の数だけ、革ジャンの着こなし方があるということですね。
深いなー。
まとめ
ということで今週は『雨の日に革ジャンを着る?』をテーマに、皆さまの革ジャン事情や雨の日のこだわりをご紹介してみました。
そして!
今回アンケートの結果として、半数以上の方が雨の日でも革ジャンを着ている(もしく雨の日用の革ジャンを持っている)というとこが分かりました!
“雨の日に革ジャンは着れない”というのは、実はいきすぎた先入観であり、そこまで億劫になる必要がないのかもしれませんね。
もちろんどっちが正解でどっちが間違いというわけではなく、革ジャンを所有する人それぞれのスタイルであり価値観であるということです。
だからこそ、所有する人それぞれの革ジャンに違った経年変化が現れるというものです。
今回の記事を通して、「俺も雨の日に着てみようかな」というスタイルの変化があってもいいのかもしれません。
「革ジャンがちょうどいい」って感じる時期は貴重なので、革ジャン好きとしては1日でも多く革ジャンを着て出かけたいものですからね。
(※雨の日に着用した場合は、水滴を拭いて風通しの良い暗所でしっかり乾燥させてあげることを推奨します。)
今回もアンケートにご協力いただいた皆さま、そしてこの企画をご提案くださったyusukeさま、本当にありがとうございます!
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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コメント
いつも楽しくオトコフクさんの記事を読ませて頂いています。
革ジャンの着用方法によって変わる経年変化について教えて頂きたいです!
STRUMさんのYouTube動画の中でスタッフさん同士が話していたので疑問を持ったことです。
染料染めのタンニン鞣しの革ジャンは室内で着用するのと外で着用するのでは色の変化に差があるのですか?
動画内の会話では外で着ると色が薄く、室内だと濃くなるような内容だったのですがレザーソムリエのオトコフクさんにぜひ教えて頂きたいです!
また、雨の日に着用している革ジャンとそうでない革ジャンの経年変化の違いについてもっと詳しく記事にして頂きたいです!
長くなってしまいましたが、よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、確かに外で着用することで紫外線による退色が進むと聞いたことはあります。
が、僕自身はまだ身を持って感じたことはありません。
確かに、実験的に雨風日光に晒してみても面白い結果が出るかもしれませんね!
ちょっと躊躇してしまいますが…(笑)
せっかくご提案いただいたので、ぜひ試してみようかなと思います!
貴重なご意見ありがとうございます!
来年も皆さまに楽しんでいただけるブログを書いていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします!