こんにちは、KENです。
今週は久しぶりに、異なる2つの革ジャンを比較する企画!
“vs企画”をお届けしたいと思います!
比較する革ジャンは…
『ルイスレザーvsアディクトクローズ』です!
ある意味、禁断の企画と言っても良いのではないでしょうか。
ネットなどでも比較されることの多いこの2大ブランド!
今回は僕の所有するルイスレザーとアディクトクローズの革ジャンも使って、双方の革ジャンを徹底的に比較していきたいと思います!
オトコフクDX独自の目線で、デザインやシルエット、着用した雰囲気などについて詳しく比較していきます!
この2ブランドの革ジャンが気になっているという人も多いはず。
ぜひ最後までチェックしていただけると嬉しいです!
ブランド性について
まずは、ルイスレザーとアディクトクローズの“ブランド性”について見ていきたいと思います。
ルイスレザーのブランド性
Lewis Leathers(ルイスレザーズ)は、言わずと知れたイギリスのレザージャケットウェアブランド。
創業130年以上の歴史あるブランドで、英国最古のレザーウェアブランドと言われています。
(※2015年にジェームスグロースがブランド復活したことで、実質はジェームスグロースの方が古いことになる)
ミュージシャンや俳優、ファッショニスタからの支持も高く、著名人にもルイスレザー愛用者が多く存在します。
革ジャン好きであれば「知らない人はいない」といっても過言ではない、ライダースジャケットの代名詞とも呼べるブランドです。
アディクトグロースのブランド性
一方ADDICT CLOTHES(アディクトグロース)は、ヴィンテージレザージャケットの専門店が、2010年にスタートした日本のレザーウェアブランド。
ルイスレザーに比べるとまだまだブランドとしての歴史は浅いですが、逆に言えばたった12年ほどでここまで支持を集めた実力あるブランドと言えます。
もともとアディクトクローズは、英国のヴィンテージライダースジャケットがベースにあり“ニューヴィンテージ”のコンセプトを掲げています。
革はもちろん、裏地、ファスナー、バックル等、全てにおいてオリジナル素材を使用し、今では日本を代表する唯一無二のレザーブランドへと発展しています。
商品のラインナップ/デザインについて
続いては、それぞれのブランドが展開する“レザージャケットのラインナップ”について見ていきます。
ルイスレザーのラインナップ
ルイスレザーは、どのモデル買えば良いのか迷ってしまうほど、充実したラインナップでレザージャケットを展開しています。
シングル・ダブルを含めたライダースジャケットだけでも、おおよそ15型ほど展開。
さらにシルエットも、レギュラーフィットとタイトフィットの2パターンを用意しています。
もちろんライダースジャケット以外にも、ウエスタンジャケットなどのブルゾンタイプなんかも人気を集めています。
型だけではなく、革の種類やカラーに関しても豊富なバリエーションの中から選べるというのは、とても魅力的なポイントです。
アディクトクローズのラインナップ
ルイスレザーに比べるとそこまで多くはないものの、定番どころはしっかりと押さえたラインナップとなっているのがアディクトクローズ。
前述した通り、アディクトグロースはもともと70年代のヨーロッパのヴィンテージライダースジャケットからインスピレーションを受けたブランド。
そのためラインナップとしては、ルイスレザーの人気モデルと被っているモデルが多くあります。
(左:AD-02 / 右:AD-03)
やはり人気どころはルイスレザーと同じく、AD-02やAD-03といったスタンダードなライダースジャケット。
(BMC JACKET / AD-10)
しかし中には、BMCジャケットなどの“アディクトクローズらしい”独自性の高いモデルも注目されているようです。
使用されている“革”について
続いては、それぞれのレザージャケットで使用されている“革の種類”について見ていきたいと思います。
ルイスレザーの革
まずは、ルイスレザーで使用されている革についてです。
ルイスレザーの製品では、以下の5種類の革が使用されています。
・ベジカウ/牛革
・ホース/馬革
・シープ/羊革
・ラットランドシープ/羊革
・ディア/鹿革(リアルマッコイズ別注のみ)
さらに鞣し別で見ると以下の通りです。
ラットランドシープ…コンビ鞣し
ベジカウ&シープ …タンニン鞣し
経年変化を楽しみたいという方には、やはりベジカウ(ベジタブルタンニン カウレザー)もしくはシープが人気。
革ジャン仲間の方の投稿を拝見させていただいていますが、特にベジカウのエイジングは圧巻の一言です。
(ルイスレザーのベジカウ)
ただし、ベジカウに変更するだけで+7万円と、価格がかなり高いという難点もあります。
一方、ルイスレザーのカウとホースは味が出るのに時間がかかるため、きれいな状態を長く維持したいという方や、モードに着こなしたいという方にもおすすめのレザーです。
また、ホースはカラーを選べるという点でも人気が高いようです。
アディクトクローズの革
続いて、アディクトクローズで使用されている革についてです。
アディクトクローズの製品では、以下の4種類の革が使用されています。
・ホース/馬革
・シープ/羊革
・ディア/鹿革(スポット)
さらに鞣し別で見ると以下の通りです。
ホース&ディア …コンビ鞣し
ルイスレザーではフルクロム鞣しのレザーが使用されているのに対し、アディクトクローズではフルクロム鞣しのレザーは使用されていません。
つまり総合的に見ると、アディクトクローズで使用されている革の方が革の風合いが強く経年変化を楽しみやすいラインナップとなっています。
そして最近アディクトクローズで人気なのは“シープ”。
居心地の良さは担保しつつも、一般的なシープのイメージを覆すほど肉厚で、“革らしさ”を感じさせるレザーに仕上がっています。
ディテールについて
ここからは僕が所有するレザージャケットも使って、各ブランドの“レザージャケットのディテール”を見ていきたいと思います。
ルイスレザーのディテール
まずはルイスレザーのディテールから見ていきます。
ちなみに、こちらが僕の所有するルイスレザーです。
モデルはLightning(ライトニング)。
ルイスレザーの中でも不動の人気モデルとなります。
ライダースジャケットというと、無骨でゴツゴツしているという印象を持っている方も多いと思います。
↑一般的なライダースジャケットのイメージ
しかし、そのイメージを払拭したのがルイスレザー!
バイカージャケット本来のディテールは残しつつも、ファッショナブルなルックスに落とし込み、都会的な雰囲気を醸し出すライダースジャケットに仕上げています。
そしてルイスレザーのアイコンとも言える胸元のレザーパッチ。
僕は街で革ジャンを着た人を見ると、まず胸元を確認するという習慣ができてしまったほど(笑)
ほとんど形を変えずに100年以上も愛され続けているって本当にすごいことですよね!
めくるめく時代の中でも色褪せない、実に普遍的なアイテムだと思います。
アディクトクローズのディテール
続いて、アディクトクローズのディテールを見ていきます。
こちらが僕の所有するアディクトクローズになります。
モデルはAD-03。
ルイスレザーでいうサイクロンタイプになります。
全体的なデザインなどを見ると、ルイスレザー(のサイクロン)とほぼ同一と言ってもいいでしょう。
しかし細部をよーく見てみると、至る所に“アディクトクローズらしさ”というのが詰め込まれているのが分かります。
例えば、ファスナー金具やファスナーテープ。
ヴィンテージのレザージャケットを意識したディテールになっており、非常に細かく作りこまれています。
後ほど見ていただきますが、着用した際のパターンなんかも全くの別物です。
まさに現代に蘇った“新しいヴィンテージレザージャケット”と呼べるプロダクトではないでしょうか。
細部にまでこだわりが詰まっていて、日本のクラフトマンシップを感じさせる一着に仕上がっています。
シルエット・着用した印象について
次に、それぞれのブランドのレザージャケットの“シルエット”や“着用した時の印象”を比べてみたいと思います。
ルイスレザーの着用イメージ
まずは、ルイスレザーのライダースを着用したイメージがこちら。
サイズ:38(※別注モデルのため36に近い)
革:ディアスキン
ライダース特有のハードな雰囲気はありながらも、すっきりとしたシルエットでスタイリッシュに着こなすことができます。
身幅も程よくシェイプされており、ロンジャンらしい縦長のシルエットになっています。
光沢のある金具パーツやレザーパッチなどのディテールが、どこか上品な雰囲気をプラスしています。
ディテールからパターン設計まで、まさにダブルライダースジャケットの一つの完成形だといっても過言ではないはずです。
アディクトクローズの着用イメージ
続いて、アディクトクローズのライダースを着用したイメージがこちら。
サイズ:36
革:ホースハイド
着用してみるとよく分かりますが、ルイスレザーとデザインは似ているもののまた異る雰囲気を醸し出しています。
やはりアディクトクローズの方が、全体的にカジュアルで無骨な印象が強いですね。
その理由はシルエットにあるのではないでしょうか。
大きく異なるのはアームのシルエット。
ルイスレザーよりもやや余裕のある作りになっています。
ただ身幅は割とタイトに設計されており、ルイスレザーと同様にすっきりとした印象で着用することができます。
どこかアメジャンのような“土臭さ”も兼ね備えており、カジュアルなスタイルにもバシッとはまる雰囲気が魅力的です。
ネットでの評判や口コミ
最後は、それぞれブランドのネットでの評判や口コミについて触れてみたいと思います。
この2ブランドに共通して言えるのは、「どちらも非常に評価が高く、革ジャン好きから支持されているブランド」だということ。
以前は「アディクトはヴィンテージのルイスを買えない人が買う」なんて言われる時期もあったようです。
しかし昨今では“アディクトにしかない魅力がある”という認識も多くなってきました。
むしろ最近では、「革の風合いはアディクトクローズの方が良い」という声も増えてきているようです。
確かに価格を加味すれば、革の質はアディクトクローズの方がコスパが良いのかなと感じます。
ルイスレザーはもちろんですが、アディクトクローズも日本のレザーウェアブランドとしての地位を確立し、革ジャン好きにも深く刺さるブランドとして周知されているようです。
まとめ
ということで今回は“vs企画”として、『ルイスレザーとアディクトレザー』を徹底比較してみました。
比較されがちな2ブランドではありますが、こうやってじっくり比較してみると、ディテールも違えばテイストも異なるブランドということが分かります。
それぞれのブランドに違った魅力があり、どちらを選んでも満足度の高いブランドであるということは間違いありません。
今ではどちらも革ジャン専門の雑誌などで常連となった、大人気ブランドです。
おそらく「ルイスかアディクトかどっちを買おうか迷っている」という方も多いと思います。
そんな方にとって、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
それでは本日はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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