こんにちは、KENGOです。
突然ですが皆さん、
“GUIDI(グイディ)レザー”ってご存知でしょうか?
おそらくレザー好きであれば、一度くらいはその名を耳にしたことがあるはず。
“グイディレザー”とは、イタリアにある世界最高峰のタンナー「グイディ社」で作られた革の総称です。
グイディ社が生み出すレザーは、まさに世界最高クラス。
僕もいつかはグイディレザーの革ジャンを欲しいという憧れがあります。
なんとですね……
そんな世界最高峰の“グイディレザー”を使った革ジャンが、今 僕の手元にあります。
と言うのも、実はあるブランドさんからお借りしているのです。
そんなわけで今週は『グイディレザーを使った革ジャンの魅力』について迫っていきたいと思います!
グイディレザーは一般的なレザーと何が違うのか!?
オトコフクDX独自の目線でグイディレザーの革ジャンについてお話ししていきたいと思います。
ぜひ最後までチェックしてみてください!
GUIDI(グイディ)とは?
まずは、そもそも「“GUIDI(グイディ)”とは何なのか?」ってところを簡潔にお話しします。
世界的にも有名な“GUIDI(グイディ)”ですが、2つの顔を持っています。
1つはレザーブランドとしての“グイディ”。
そしてもう1つは、タンナー工場としての“グイディ”です。
ブランドの“グイディ”は、ルジェロ・グイディ氏が2005年にプロジェクトの一環として立ち上げたイタリアのレザーブランド。
主にレザーシューズや革小物などを展開しています。
一方でタンナーとしての“グイディ”(通称 グイディ社)は、前身の会社から含めると130年以上の歴史を持つ名門タンナー。
イタリアでも絶対的な信頼を持つ、世界最高峰のタンナーとして確固たる地位を確立しています。
タンナー職人としても著名な同人“ルジェロ・グイディ氏”が代表を務め、その高い技術とこれまでに培ってきた伝統を引き継いでいます。
実際にGUIDIのなめし工場では、PRADA(プラダ)やMaison Margiela(メゾン マルジェラ)、Rick Owens(リック・オウエンス)といった錚々たるブランドのレザーを手掛けているようです。
グイディレザーは何がすごい?
世界的に評価されているGUIDI(グイディ)社のレザー “通称 グイディレザー”ですが、その魅力とはどこにあるのでしょうか。
まず特記すべきポイントは、唯一無二とも言える“独特の雰囲気”です。
吸い込まれるような深い色味と光沢。
しっとりとした質感と柔軟性。
これらが相まって、グイディレザーは独特なオーラを醸し出しています。
おそらく一度でもグイディレザーに触れたことがある人であれば共感いただけるはずです。
グイディレザーは、イタリアのトスカーナ地方に伝わる伝統的なベジタブルタンニンなめしの手法を用いて、革に栄養分を与えながらじっくりと時間をかけて製作しているそう。
もちろんその技法は門外不出。
ちなみに……
以前日本のタンナー職人さんに聞いたところ、タンニンの含有量はさることながら、革に含まれるオイルの量が異常に多いのだとか。
そしてグイディレザーのもう一つの魅力として挙げられるのは、“フルグレイン”と呼ばれるレザーを用いているという点。
フルグレインとは、革の一番外側の体毛を取り除いただけの皮革のことです。
フルグレインレザーは原皮の状態に大きく左右されるため、生産できる数が限られています。
そのため非常に希少性の高いレザーとして扱われているのです。
グイディレザーを使った革ジャン
前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題。
今回あるブランドさんからお借りした、グイディレザーを使ったレザージャケットが手元にあります。
実際にこちらを見ながら、“グイディレザーの魅力”を紐解いていきたいと思います。
ちなみに今回は案件だとかポジショントークに思われたくないので、あえてブランド名は伏せさせていただきます。ご了承ください。
まずは気になるそのレザージャケットを見ていただきましょう。
どうですかこの存在感!
直感的に「お!なんか良い革ジャンだな」と感じさせるような一着ではないでしょうか。
今回お借りしているのは、スタンダードなダブルライダース型のジャケットになります。
グイディレザーで作られたブーツもかっこいいのですが、ライダースジャケットに落とし込まれるとまた別のかっこよさがありますよね。
部屋にかけてるだけで様になります!
僕はこのジャケットを最初に手にした時、もうニヤニヤが止まりませんでしたよ。
グイディレザーならではの風合い
こちらのレザージャケットで使用されているグイディレザーですが、原皮はホース(馬革)になります。
キメが細かくシボの少ない均一的な銀面。
最高ランクの革を厳選しているのが一目で伺えます。
よく目を凝らしてみると、革の表面に見える細かな凹凸。
これこそが、革本来の表情をそのまま生かしたフルグレインレザーならではの特徴。
高級感がありながらも、どこか革本来の荒々しさが残る絶妙なマテリアルになっています。
そしてグイディレザー最大の特徴でもある“しっとりとした質感”。
まさに手に吸い付くようなタッチでめっちゃ好きです。
もうずっと触っていたくなりますね……ほんとたまりませんっ!
あとはなんといってもこの“独特の風合い”ですよ。
ブーツなどで使用されているグイディレザーはもう少し光沢が強い革のイメージですが、こちらの革は鈍い光沢を放つようなマットな仕上がりに。
さらに漆黒とも呼べるような、芯まで染まった深みのあるブラック。
非常にオーラを感じる一着です。
グイディレザーの重量感がたまらない!
グイディレザーのジャケットって、もちろん触って見るだけでもその魅力を感じ取ることができます。
…が!実際に袖を通してみることで、このレザーの更なる魅力に気づかされます。
僕が着用するとこんな感じです。
いかがでしょう。
スタンダードなダブルライダースだけど、妙に雰囲気がありませんか。
画像では伝えられないのですが、まずグイディレザーは見た目以上にずっしりとした重みがあります。
その理由は、通常のレザーでは考えられないほどのオイルが入っているため。
ただこの重量感がまた良いんですよ。
「革を纏ってるなぁ」って感じ。
それでいて不思議と着心地がめちゃくちゃ良いんです。
というのもたっぷりオイルが入っている分、柔軟性が高まり馴染みの良い革に仕上がっています。
もちろん、ただ単純に馴染みが良いというわけではありません。
タンニン鞣しレザー特有のコシが残っており、経年変化も存分に楽しめるレザーとなっています。
着用による腕のシワもしっかり刻まれていきます。
あともう1つの特徴として、シルエットがかなりきれいに出ます。
そもそもこのブランドのシルエットパターンがめちゃくちゃきれいっていうのもあるのですが、
しっかりオイルが入っているので、革に落ち感が出て体のラインをしっかり拾ってくれるんです。
“感覚的”に楽しめる革ジャン
あとはかなりマニアックなポイントになってくるのですが、腕を曲げた時に「キュッキュッ」となる“革鳴き”の音。
これは繊維層がしっかり詰まった上質な革であることの証です。
僕、革鳴きする革ジャンが大好きなんですよね。
そしてこの匂いも堪らないんですよ!
タンニン剤とオイルが混ざった、なんとも香ばしい香り…(笑)
まさに、味覚以外の“四感”で楽しめるレザージャケットとなっています。
おそらくこのブランドさんのプロダクトは、グイディレザーの良さを最大限まで引き出せているんだと思います。
ほんと非の打ち所がない一着です!
革好きなら一度は袖を通してほしいレザー
今回この革ジャンを見て確信したのが、「僕にとっての理想の(革ジャンの)革っていうのは、グイディレザーだったんだな」ということ。
そもそも自分の革ジャンルーツを辿ってみると、僕が革ジャンを好きになったキッカケのブランドって、このテイストのレザーが使われていたんですよ。
当時のデザイナーさんは、きっとこのグイディレザーを目指してオリジナルレザーを開発していたんじゃないかな…と、今になって思います。
もちろん革の好みっていうのは人それぞれ。
このグイディレザーだって僕にとってはめちゃくちゃ良いと思っても、きっと「好みではない」と感じる方もいらっしゃるはずです。
万人に共通する“良い革”ってのはありませんからね。
ただ結果的にどう思うかは一旦置いといて…
名実ともに世界最高クラスのグイディレザーで作ったレザージャケットってのを、ぜひ皆さんに知っていただきたいなと思って共有させていただきました。
1つのブランドの革ジャンだけを追い続けるのも素敵なことだと思います。
ただこういった別ジャンルの革に触れることで革への知見が広がり、自分が本当に探し求めている革ジャンってものにも辿り着けるかもしれません。
もし今後どこかで試着できる機会があれば、世界最高クラスである“グイディレザー”を使用したレザージャケットに袖を通してみてください。
そしてその際は率直なご感想をお待ちしております!
まとめ
ということで今週は『グイディレザーを使った革ジャンの魅力』について迫ってみました。
僕自身ここまでしっかりグイディレザーの革ジャンを試着したのは初めてでしたが、改めて「やっぱグイディレザーいいなぁ」って気づかされましたね。
きっと世の中にはまだまだ僕の知らない素晴らしい革が沢山あるはずです。
これからもいち革ジャン好きとして、なるべく色んな革ジャンに触れていきたいなと思います。
おすすめのレザーなどあればぜひ教えてください!
今回は余計な先入観なしで見ていただきたかったため、あえてブランド名は伏せさせていただきました。
もし気になる方は、コメントまたはインスタのDMをいただければブランドをお伝えいたします。
お気軽にご連絡ください!
それでは今週はこのあたりで。
最後までご覧いただきありがとうございます!
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