こんにちは、KENです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
だいぶ暖かくなり、ライダース・レザージャケットが活躍するシーズンもそろそろ終わってしまう時期になってしまいました。
「俺の革ジャンよ、今シーズンもお疲れさま」…という意味も込めて、『手軽にできるレザージャケットのお手入れ方法』をご紹介したいと思います。
ネット上でも様々なお手入れ方法が出てくるので、結局どの方法が正しいのか分からないという方も多いと思います。
そこで!
今回は、レザーソムリエ兼レザーケアアドバイザーの資格を持つ僕が、“3ステップで出来る、簡単なお手入れ方法”をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください!
お手入れするタイミング
まず、一番気になるのは“お手入れの頻度”ではないでしょうか。
もちろん長年ほったらかしというのはレザーに良くないですし、逆に過度のお手入れも良くありません。
ライダースは正しい知識をもって、定期的に適度なお手入れをすることがとても重要となります。
ちなみに“レザーのお手入れ”といっても、メンテナンスの種類はいくつかあります。
ブラッシング、防水対策、オイルアップ(オイル補給)、などなど…
このそれぞれのメンテナンスの種類によって、頻度は異なってきます。
ブラッシング…着用後毎回
防水対策…2週間に1〜2回(着用時)
オイルアップ…年に1〜2回
革の種類や保管方法にもよっても異なりますが、上記の目安を参考にしてください。
今回はメンテナンスの中でも一番重要な、“ライダースへのオイルアップ”の正しい方法と手順をご紹介していきたいと思います。
誰でも簡単にできる、3ステップでまとめたので参考にしてみてください!
ライダースのお手入れに必要なもの
ライダースのお手入れ(オイルアップ)に必要なものは以下の3つ。
[馬毛ブラシ]
革製品専用の馬毛素材のブラシです。
ライダースは面積も広いため、靴や革小物用よりも大きなブラシがおすすめです。
[テレンプ×2]
クリームを塗る用と、乾拭き用の2枚を用意してください。
キメの細かい柔らかい布で代用できますが、レザーケア用のテレンプも300円くらいで売っているので、できればそちらを使用するのをオススメします。
[レザーケアクリーム]
革製品専用のケアクリーム。
スムースレザー(表革)用やスエード・ヌバック用など、革の種類によって使用するクリームが異なるので、ライダースの革に合ったクリームを用意してください。
様々な種類の商品が販売されているので、どのクリームを使用すればいいのか分からないという方は、“ラナパー”というケアクリームがオススメです。
ドイツで生まの世界中で愛されているレザートリートメント“ラナパー”。
これ1つで幅広い効果があり、レザー以外の素材にも使える万能クリームです。
Step① -ブラッシング-
まずは革ジャンにブラッシングをしていきます。
クリームを塗る前にしっかりとブラッシングをすることで、よりキレイな仕上がりになります。
縫い目の隙間など細かな部分まで、革ジャン全体に丁寧にブラシをかけてください。
革ジャンをブラッシングをすることで、ホコリや汚れを落とします。
また革へのマッサージ効果もあるので、着用後毎回ブラッシングを行うのも良いようです。
Step② -オイルアップ-
続いてはクリームを塗っていきます。
ライダースによってもクリームを使い分けているのですが、今回はこの[M.MOWBRAY(M.モウブレイ)のリッチデリケートクリーム]を使用します。
僕はあまり光沢を出したくないので、蜜蝋(ロウ)成分の少ないこのクリームを好んで愛用しています。
仕上がりも程よいしっとり感がでるのでオススメです!
テレンプを使って、革ジャン全体にクリームを塗りこんでいきます。
ムラがでないよう均等に薄くのばして塗ってください。
体温でクリームが溶けて塗りやすくなるので、クリームを手で直接塗っても問題ありません。
しかし成分によっては肌荒れを起こすことがあるので、くれぐれも注意してください!
縫い目の隙間などの細かな部分にも、しっかりとクリームを塗りこんでください。
全体に塗り終えたら、クリームが浸透するまで風通しの良い場所で5~10分ほどおきます。
Step③ -乾拭き-
最後に乾いたテレンプを使用して、乾拭きしていきます。
Step②で使用したテレンプとは別のものを用意してください。
乾拭きは忘れがちですが、クリームが固まったままだと汚れやカビの原因にもなるので、しっかりと乾拭きして余分な油分を拭き取ってください。
以上でライダースのオイルアップ作業は完了です!
レザーに適度なオイルや栄養成分を補給することで、ツヤやハリが増し、革が良い状態に整います。
また、細かなキズや汚れなら目立たなくもなります。
塗った直後は少ししっとりとしていますが、数日経つといい感じに馴染んできます。
まとめ
ということで今回は、レザーソムリエ兼レザーケアアドバイザーが『3ステップで出来る、簡単なお手入れ(オイルアップ)方法』を紹介してみました。
ライダース好きの方の中には、雨も気にせずほとんどお手入れをしないで、ガシガシライダースを着こむ人もいます。
確かにノーメンテでガシガシ着込んだレザージャケットは、とても良い風合いに経年変化するのも事実です。
しかし!
ケアクリームでお手入れすることは、オイルアップだけではなく防水・防カビ予防にも繋がります。
ですので、僕は長い目で見れば適度なお手入れは必要だと思います。
適度なお手入れをすることで、ライダースジャケットは10年、20年先もずっと長く愛用することだって出来ます。
レザージャケットを長く愛用する上で大事なのは、正しい知識と愛情をもってレザージャケットをお手入れすることだと思います。
どうせ着るならずっと長く愛用したいですからね。
革ジャンのシーズンオフになる前に、愛用のライダースのお手入れを楽しんでみてください。
ちなみに【これだけはNG!絶対にやってはいけない革ジャンのお手入れ方法】という記事も書いているので、ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください!
最後までご観覧いただき、ありがとうございます。
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コメント
最初はシングルを買おうかと思ったのですが段々とダブルも良いなと思い初めたのですがエンメティのダブルはどう思われますか? またシングルとは違い手入れの方法なども異なりますか? 何かオススメのダブルなどはございますか? あまりゴツゴツしたのは苦手でして…
ご質問ばかりで申し訳ありません。
西村さん
こんばんは!
とんでもないです、ご質問ありがとうございます!
なるほどですね…
基本的にシングルとダブルでお手入れ方法が変わることはありませんよ!
エンメティのダブルのライダース、アリだと思います!
イタリアのブランドだけあって、ダブルライダース特有の無骨さも軽減されており、スタイリッシュな印象で着こなすことができますよ!
あとエンメティと同じくイタリアのレザーブランド【Delan(デラン)】のライダースも良いかもしれませんね!
それこそシングルとダブルの中間デザインのセミダブルタイプもありますので!(URL参照)
https://guji-online.com/fs/guji/delan/14292000109
あと雰囲気は変わりますが、すっきりとしたライダースをお探しならKAZUYUKI KUMAGAIのダブルライダースもおすすめです!
ぜひ参考にしてみてください!
突然の質問失礼致します。
先日、ビンテージのレザージャケット(品質表示がないため、素材もわかりません…)を購入したのですが、まず3ステップ手入れ方法をした方がよろしいのでしょうか?少し臭いもあるのでまずクリーニングにお願いした方が良いのかなとも思ったのですが納期がかかるので悩んでいます…購入後、まず何をすべきなのかご教示いただけますと幸いです。
お忙しいところすみませんが、一度ご回答頂けますと幸いです。
田中さま
コメントありがとうございます。
申し訳ございません、そちらの革ジャンの状態を見ないとなんともお答えできません。
乾燥しているようであればクリームなどでオイルアップをしてあげるべきでしょうし、カビなどが見られるようでしたらまずはそちらの処理を行った方が良いかと思われます。
匂いなどもあり状態があまり良くないようであれば、おっしゃるように専門のクリーニングに出した方が良いと思います。
曖昧な回答で申し訳ございません。。。
よろしくお願いいたします。
いつも勉強させて頂きありがとうございます
ルイスレザーのラットランドシープには、どの様なクリームが合いますか?
購入時、結構な輝きがありましたので
よろしくお願いします
Atsushiさんこんにちは!
コメントありがとうございます。
新調したルイスレザーが本格的に活躍する季節ですね!
お手入れのクリームについてですが、どのように仕上げたいかによって選んであげると良いかと思います。
例えばツヤを出したいのであれば、ロウ成分が多く配合されているものを選んであげると良いですよ!
ただし購入後間もない革ジャンには、クリーム等を使ったケアの必要はありません。
「革ジャン=ケアが必要」というイメージをお持ちの方が多く、過度なメンテナンスをされる方が多いです。
過度なメンテナンスは、カビや痛みの原因になるので、最低でも1年以上のスパンを開けることをおすすめします。
ブラッシングや防水スプレーなどは定期的に行なっても問題ありません。
ご参考になれば幸いです。